2007年06月09日

サンヨーメガ社、LATRE(ラトレ)発売

 マルチ商法(連鎖販売取引)の株式会社サンヨーメガが、新商品を2007年6月1日から発売しているらしい。
   株式会社サンヨーメガHP:
     http://www.sanyo-mega.co.jp/

 メモリ容量が128Mと時代遅れな音楽機器(MP3プレイヤー)という以外、正体不明な自称・健康器具、『ESSESLIM β(エッセスリム ブラボー)』の後継機種、『LATRE(ラトレ)』だ。

===引用開始(2007年6月6日)===
2007-06-01
6月1日 【 LATRE 】 発売
「LATRE」の文字のうち、「 L 」 「 A 」 「 T 」には、Luxury(贅沢な) Aroma(香り) Treatment(処置治療)という意味が込められております。リラクゼーション機能の追及と洗練されたデザイン、軽快な操作性と拡張性のあるプラットホーム、さらに、新規コンセプトを基に開発された数々の優良コンテンツを「LATRE」は、皆様に御提案致します。
===ここまで===

 サンメガ社HPでは、2007年6月9日時、この商品の詳細情報はまだ発表されていない。
 ……と言うか、エッセスリムβの商品説明でも、意味不明なのだけどね。
     http://www.sanyo-mega.co.jp/esseslim/

 さて、この『LATRE』にはどのような機能があるのか、『サンヨーメガ掲示板』の樋口肇氏がちらと説明してくれている。
 ……アクセス制限をまだ受けているのでほとんど見ることは出来ないのだけど、たまたま先日、一時解除されていた。
     http://www2.bigcosmic.com/board/s/board.cgi?id=san0034

===引用開始(2007年6月6日)===
いくつかポイントだけ書きますが・・
・聴覚、触覚、嗅覚、視覚4種同時のリラクゼーションシステム
・楽曲がエライ先生方が研究をして作成
・先生方の名前、顔写真、経歴を公表したパンフレット
・脳トレモード(頭グルグル??)
・ラトレで脈拍を計測してそれに併せてパルス発振
・アロマ機能
・視覚イフェクト
・カラー液晶
・メモリが増えたので100曲以上ダウンロード可(1GB)
・研究所の臨床データをパンフレット掲載
・・・・といったところでしょうか。

それと商品パンフレットがかなり良くできてます。完璧です。
===ここまで===

 ……以前から感じていた事ではあるが……樋口氏は日本語が不自由なのかな? 読み手に理解できる文章を書けない、という点からの判断だ。
 上述の引用箇所からも、「日本語が母国語ではない」または「知的な面での発育不全」な印象を拭えないのだよな。

 未確認情報では、FMラジオも聴けるようだ。
 価格は¥393,750(税込)らしい。

 聴覚は『モーツァルト効果』、嗅覚はアロマテラピー、触覚は……『耳介療法』かな?
 ……視覚は何かの動画かな?

 『実は大した事のない商品』の販促には欠かせない自称「偉い先生」の権威付け。
 ……最低一人はニセ医学博士の神津健一氏だろうし、『予防医学・代替医療振興協会』も絡むと予想すると、他の面々の程度の予想もつけられる。
 この似非科学『教会』の推奨マークも入るだろうな。

 脈拍測定より、血圧測定とか体脂肪測定の方が、いかにも『美容・健康』なイメージを与えると思うのだけど……「偉い先生」のために付けなかったのかな?

 しかし……今時メモリ1GBのMP3プレーヤーかよ。2005年時点で、2GB、4GBが3万円以下で買えるようになっているのにか!?
     http://www.phileweb.com/news/d-av/200509/08/13663.html
 最新の30GBでも、昨今は5万円前後で入手できるらしい。
     http://www.mp3players.jp/

 ところでカラー液晶を付けたと言う事は、動画も観られるのかな?
 今時の家電で観られないとはないだろうけど……エッセスリムβで128Mという、当時ですらちょっと「あり得ない」低スペック商品を出していただけに……否定はできないな。
 ……仮に動画が観られるのなら、1GBのメモリなんてあっという間に足りなくなるぞ。

 商品パンフレットと言えば、エッセスリムβのパンフレットが俺の手元にある。
 ……あれと同程度か、多少毛の生えた程度の代物を持ってきて、多分「完璧です」なのだろうな。
 だとすれば、会員全員、商品紹介の時点で特商法・薬事法・会員規約に違反しなくては一言も話せまい。
 ……まぁ、そんなもの屁とも思わない連中だけど。

 とにかく。
 これで39万円らしい。
 ……「はぁ!?」と耳を疑う価格だ。

 今月15日からの出荷になるそうだから、その後どういうトンデモトークであちこちに迷惑を撒き散らすのだろうなぁ。非常に迷惑だ。

 ちなみに。
 MMOのチャット中、「メモリ1GBのMP3プレーヤー、39万円」と話したら笑われた。「どこの高級品か」と。
 仕方ないので『サンヨーメガ掲示板』を紹介し、『ラトレ』『エッセスリムβ』をどう思うか、感想を聞いてみた。
 「笑うほど怪しい」
 だそうだ。
 ……否定はできんな。まったくもってその通りだから。


◎関連過去記事紹介
『サンヨーメガを脱税で告発』
『モーツァルト効果』
『耳介(耳ツボ)療法』
『耳介(耳ツボ)療法(2)』
『エッセスリムβ(ブラボー)』
『サンヨーメガ関係者の医学博士』
『ナチュラル・クリニック代々木』
『もう少し調べてみた(前編)』
『もう少し調べてみた(後編)』
『量子共鳴分析器(QRS)』(ナチュラル・クリニック代々木で採用している診療器具)
『FNN 特命取材班』で学位商法報道
『予防医学・代替医療振興協会』
『サンヨーメガ掲示板観察日記(1)』
『サンヨーメガ掲示板観察日記(2)』
『サンヨーメガ掲示板観察日記(3)』
『サンヨーメガ掲示板観察日記(4)』
『サンヨーメガ掲示板観察日記(5)』
『サンヨーメガ掲示板観察日記(6)』
『サンヨーメガ掲示板観察日記(7)』
『サンヨーメガ掲示板観察日記(8)』

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2007年06月03日

アンステッド大学

 アンステッド大学(Ansted University)と、『大学』を自称するものがある。
     http://www.ansteduniversity.org/index.html

 Degree Mill(学位商法)の組織だ。

 一般にDegree Millと言うと、「アメリカにあると主張していながら、実はアメリカ国内には私書箱しか存在せず、中国や台湾に拠点のある企業もどき」のような印象がある。
 ……俺だけ?

 アンステッド大学は、英国のDegree Millだ。
 正確には、イギリス領バージン諸島に登記があり、オフィスはマレーシアにある。
 ……らしい。
 バージン諸島の住所は私書箱で電話番号すらなく、唯一の連絡先はマレーシアにしかない。マレーシアのサービスセンターを称する所ですら、住所は私書箱だけどな。
     http://www.ansteduniversity.org/Contact/Contact.html
===引用開始(2007年5月30日)===
Registered Address in British Virgin Islands:
Omar Hodge Building,
Wickhams Cay,
Box 362, Road Town,
Tortola, British Virgin Islands.
ANSTED UNIVERSITY ASIA REGIONAL SERVICE CENTER
Office Address in Malaysia:
No.6, Lorong Nagasari 3,
Taman Nagasari Industrial Park,
13600 Penang. Malaysia.
Fax/Tel: +6-04-399 3739 or +6-012-470 5688
Mailing Address in Malaysia :
Ansted Service Center,
P. O. Box 1067,
10840 Penang. Malaysia.
===ここまで===

 ……これで『英国の』Degree Millと言うのは、問題あるかもしれないな。

 十分予想できたことだが、マレーシアのYellow Pageでは、それらしい組織はヒットしない。
     http://bit.ly/1jAyWgQ
     http://bit.ly/1qGYFxW

 まぁ、Degree Millならそれも当然か。

     http://bit.ly/1qGYJO8
===引用開始(2007年5月30日)===
Accreditation
The Ansted University is authorized and endorsed by the governmental authority in the country of incorporation as well as by the local authority in different countries. AU is also internally accredited which means that the Board of Directors, Board of Governors and Board of Academic holds the responsibility of developing, maintaining, and enforcing its own high quality of standards for prior learning and experiential evaluation-based degree programs.
The Ansted University is not accredited by any of the regional accrediting organizations in the United States, United Kingdom, Europe, Canada, Asia, Australia and Africa. Accreditation is a voluntary process and is not a requirement by the department of education to grant degrees. AU has not applied for any such accreditation since it has no need to seek Government Funding. As we know, many private and non-governmental agencies have started accreditation activities, and some of them do not even meet certain standards. By whom Universities need to be accredited and finally, who accredits these accrediting agencies?
Despite all these, the AU has made arrangement with many recognized universities, institutions, and other community colleges for reciprocal recognition in many countries including USA, UK, Poland, France, Ireland, Spain, Italy, Canada, Belgium, Sweden, Switzerland, Asia, South-Asia, Latin America, Africa, etc. The AU graduates can transfer credits to those universities and institutions which has established agreement. AU graduates may also, continue their higher studies in case these students want to join other universities

(要約)
学位認定
アンステッド大学は、登記のある国々での企業登記の証明があります。AUはまた、学内においての学位認定を行っており、学位毎の高いレベルの授業内容を維持しています。アンステッド大学は米国の地域別の学位認定機関、英国、ヨーロッパ、カナダ、アジア、オーストラリア、及びアフリカにおいて認定されていません。学位認定とはボランティア的な過程にすぎず、学位を授与するのに教育省の許可は要りません。AUは政府の援助金を求めていないので、そのような手続を行っていないのです。多くの非認可の私立組織が学位認定を行っているのは、既に周知の事であり、それら一部の組織においては一定の基準にすら至っていません。誰により大学は認可され、それら認定機関を誰が認定しているのでしょうか?
このような事情にも関わらず、AUは米国、英国他、世界多数の国の著名な大学や機関と、単位互換できるよう取り計らっています。AUの卒業生はそれらの大学で、望むなら更なる学問の追及を行えるのです。
===ここまで===

 太青字部分は、こちらで付けた。
 ……何と言うか……大嘘。
 「自分よりも悪質な詐欺師がいるのに、なぜ自分が詐欺をしてはいけないのか?」な言い分だな。
 学位を認定する必要がないと言っていながら、自分のところで学位を発行している矛盾は、どう説明するのかねぇ?

 ところでこの『詐欺師が自分の詐欺行為を正当化するための詭弁』、どこかで見た記憶があるなぁ。
 と思ったら、ここのブログで別のDegree Millに入れていたツッコミだ。

   Bandoalphaのざっ記-イオンド大などの学位商法問題 2007年5月16日
     http://d.hatena.ne.jp/Bandoalpha/20070516
===引用開始===
「従来の伝統的な高等教育の悪弊を打ち破るべく、新しいシンクタンク型云々」を謳うのであれば、「私塾」として松下政経塾のように堂々とやればよい。
それを博士号、修士、学士といった”伝統的な学位の発行”に執着しているのでは、言行がまったく相反している。
検索すると、「教授」や「名誉教授」を年会費制で”ご案内”している話が出てくるが、これでは学位の販売が目的の「学位商売」と非難されて仕方があるまい。
===ここまで===

 アンステッド大学に到っては、世界のあちこちで認可されている大学とも単位・学位の互換ができると謳っている。
 その主張の割には、HPのどこを見ても、互換性のある大学のリストがないのだよな。
 ……どうせでまかせだろうから、出せなくても当然か。

 ニセ物が「自分も本物だ」を主張したいなら、本物を貶める『大嘘』をどこかに練り込まないとならないのは、想像に難くない。
 で、本物の品格(品質?)を落としていながら、「なぜ本物にこだわるのさ?」という自己矛盾に陥るのは当然の流れの訳で、全体を眺めると本末転倒な話になる。

 さて、幸いと言うか何と言うか、日本国内でアンステッド大学に関わっている人物は、ざっと検索をかけたところ一人だけだ。

   医療コンサルタント下地恒毅事務所HP
     http://www.dr-shimoji.net/pages/shocho.html
   医療法人社団ウェルネス愛徳会 ウェルネス新宿 総合サイト
     http://www.bosley.jp/02/index.html
   学校法人香川学院宇部フロンティア大学院HP
     http://www.frontier-u.jp/frontier/gs/kyouin.html

 この人もアンステッド大学の名前を出している。
     http://bit.ly/1jAzH9L

 2人ともまともそうなのに、変なものに引っかかっているなぁ。
posted by にわか旅人 at 17:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 悪徳商法追放 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月29日

聖テオトニーオ騎士勲章

 以前、勲章について少し書いた。
     http://tsure-zatsu.seesaa.net/article/40439770.html
     http://tsure-zatsu.seesaa.net/article/40780603.html

 その流れで、別の勲章についても調べてみた。
 それが今回の『聖テオトニーオ騎士勲章』だ。

 この勲章を叙勲しているのは、ざっとネットで検索をかけると、2007年5月14日現在、日本人で2人いる。
 『オーガニックゲルマニウム株式会社』と『ルルドゲルマニウム株式会社』の会長、田中好信氏と、『ホリスティック予防医学研究所』の杉喬夫氏だ。
   オーガニックゲルマニウム株式会社HP『トピックス』
     http://www.organicgermanium.co.jp/topics.html
===引用開始(2007年4月25日)===
田中好信博士がポルトガル王立聖テオトニーオ騎士勲章グランド・クロス(勲一等 IRMÃO CONFRADE GRÃ CRUZ DE MÉRITO )を受賞しました。聖テオトニーオ王立勲爵士団はポルトガル王室ドン・ミゲル・デ・ブラガンザ殿下(ビサウ公爵)の庇護の下に設立された伝統ある世界有数の王立勲爵士団であり、前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世ならびに、現ローマ法王ベネデイクト16世の祝福を受けております。聖テオトニーオ勲爵士団Grand Priorのユリセス・ロリム伯爵より伝達されました。
===ここまで===

   ホリスティック予防医学研究所
     http://shikoku-net.co.jp/sugikanpani/index.htm

 ホリスティック予防医学研究所のサイトからは『聖テオトニーオ騎士勲章』の記述は見つからないが、『松山市中央倫理法人会 広報誌』のサイトで叙勲について触れている。
     http://www.matsuyamachuou-rinri.com/newpage27.htm
===引用開始(2007年5月14日)===
ホリスティック予防医学研究所の杉さんにポルトガル共和国 国王より「聖テオトニーオ騎士勲章」(日本では勲一等)が贈られました!
   (中略)
昨年7月にはローマ法王ベネディクト3世より「祝福書簡」も贈られ、杉さんの活躍も国際級になってきました!
===ここまで===

 オーガニックゲルマニウム社と松山中央倫理会のサイトでは、この勲章についての説明が微妙に異なっている。
 が、共通して主張しているのは「伝統と権威のある勲章である」という点だろう。

 ……見当違いもはなはだしい。

 これが問題の『聖テオトニート勲爵士団(The Royal Confraternity of Sao Teotonio、『聖テオトニーオ王族結社』の方が正しいと思う)』のHPだ。
     http://www.royalconfraternity.org/Home_Page.html
===引用開始(2007年5月14日)===
The Royal Confraternity was founded in Portugal on 2nd November 2000.
===ここまで===

 設立は2000年11月2日だそうだ。
 ……7年前。どの辺りに『伝統』と『権威』があるのやら。

 ちなみに、ポルトガルは20世紀初頭(1910年)に共和政となっている。そのため、基本的に国王は存在「しない」。
 ……『ポルトガル共和国』と言っていながら、なぜ『国王』なのかね?

 「基本的に」と断りを入れたのは、2007年現在、第一王位継承権を持つ『ドン・デュワテ・ブラガンザ』殿下(1945-)がおり、一応ポルトガル政府からは、Duke of Braganzaを名乗ることを黙認されているからだ。
 肩書き上の『国王』は空席だ。
 勿論、デュワデ殿下に政治に口出しをする権限は無いし、政治からも距離を置いているようだ。また、ポルトガル国軍に入隊した時に、ポルトガル共和国への忠誠を宣誓したそうで、この宣誓により、デュワデ殿下が王位継承権を放棄したとする勢力もあるくらいだ。
 ……という事で、上記松山中央倫理会の「ポルトガル共和国 国王より〜」の下りは誤り。

Wikipedia: Duarte Pio, Duke of Braganza
     http://en.wikipedia.org/wiki/Duarte_Pio,_Duke_of_Braganza
Wikipedia『ポルトガル』
     http://bit.ly/1qGZmal

 『The Royal Confraternity of Sao Teotonio』は、ドン・ミゲル・ブラガンザ殿下の庇護の下に設立されたそうだが、この人物は現在の第一継承者のドン・ドゥワデ・ブラガンザ殿下の弟だ(継承権第4位)。
 一応、HPでもそう謳っている。
===引用開始(2007年5月14日)===
enjoys the Royal Protection of His Royal Highness Dom Miguel de Braganza, The Duke of Viseu and Infante of Portugal.
HRH Dom Miguel is the 4th in line to the succession of the Royal House of Portugal.
===引用開始===

 だからと言って、この人が本当に「庇護」して「設立」させたのかどうかは疑問だ。
 ……王位継承権があるからと言って、そこに何らかの特権があるのか考えてみると、どうも『庇護』できる程の権力は多分なさそうだ、という予想できるのだよな。

 さて、ここで先日紹介した『Other Self-Styled Orders』を出してみる。
     http://www.chivalricorders.org/orders/self-styled/slfstlod.htm
     http://www.chivalricorders.org/orders/portugal/vilavic.htm
     http://www.chivalricorders.org/royalty/fantasy/portugal-false.htm

 ポルトガルが共和制となり、騎士団は『Royal Orders of the Immaculate Conception of Vila Vicosa』と『the Order of Santa Isabel』(女限定)を除いて体制側に乗っ取られたそうだ。乗っ取られた騎士団は、後に国営の専門機関(活動内容は未調査)となり存続している。
 Vila VicosaとSanta Isabelの2つにしても、1983年12月にデュワデ殿下に返還されるまで、1910年から冬眠状態にあった。
 デュワデ殿下に返還されてはいるが、殿下に政治的な権力はないのは、先に説明している。つまり、この騎士位を叙勲されても、何らかの特権を得られるものではなし、実際、殿下からの個人的なギフトという扱いでしかない。
 せいぜいが、与えられた勲章を公の場で身に着けていても、咎められたりしない程度だ。

 ところで、この組織に加入する条件は何だ?
     http://www.royalconfraternity.org/Introduction.html
===引用開始(2007年5月27日)===
Although predominantly Catholic in nature, it is a Royal Brotherhood open to all men and women who adhere to the values and defend the principles of a Christian life.
Non Christians can petition for membership into the Brotherhood as Honorary Confreres.
===ここまで===

 基本カトリックだが、他宗教の信者でもそれなりの寄付をすれば、会員になれるそうだ。

 ……なんだ? さして価値のなさそうな勲章と爵位を、二束三文で売りつける商売に見えるな。

 最後に。
 『Other Self-Styled Orders』は、ポルトガル産の騎士・勲章に関し、こう締めくくっている。
「 ポルトガル国王の隠し子を自称する者が、贋の騎士団を作り叙勲している話がある。Dona Maria de Saxe-Coburgo-Bragancaの名で、最後の国王の娘を自称(国王に子はなかった)する人物が、無価値な名誉や称号を販売して生活していたそうだ。現在はどこかのイタリア人がこの商売を引継ぎ、前任者よりも積極的に活動している」と。
posted by にわか旅人 at 06:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 悪徳商法追放 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月25日

量子共鳴分析器(QRS)

 ネットを色々と巡回していたら、面白い物を見つけた。
 『量子共鳴分析器(Quantum Resonance Spectrometer, QRS)』という代物だ。
     http://www.ryoshi.co.jp/sitemap/sitemap.htm

 どうせいつもの『似非科学』な代物だろうとの先入観から、このサイトを色々と見てみた。
 結果は。
 ……混じりっ気なしの『似非科学』でしたよ、と。

 さて。
 そもそもこのQRSとやらが何かと言うと、だ。
===引用開始(『QRSとは』より)2007年5月24日===
QRSは、今から約100年前にアメリカの病理学者であり内科医でもあったアルバート・エイブラムス(Dr. Albert Abrams・1863〜1924年)が、彼の腹部打診法の研究から発見したE.R.A( Electronic Reaction of Abrams・エイブラムスの電子反応=生体反応には、物質を媒体とした物理化学的な反応が起きる以前の、電磁気的な波動現象に基づく何らかの生理的な反応がある)を基本原理としています。QRSとは、この非物質的な生命現象に基づく極く微弱な生理的反応を、音に変換、被検者の生理機能を判定すると共に、その非物質的な情報を生体に入力、生体の持つ自然治癒力の発現を促そうとする装置です。
===ここまで===

 ……何度読んでも意味が判らないのだが……。
 『エイブラムスの電子反応』なんて単語、聞いたことがない。

 「生体反応には、物質を媒体とした物理化学的な反応が起きる以前の、電磁気的な波動現象に基づく何らかの生理的な反応がある」との事だが。
 ここの『波動』を一般的な物理学で使われる『波動』と仮定すると、もはや何が何やら訳がわからない。いや、仮定しなくても意味不明だけどな。
 ……似非科学(かオカルト系)『波動』ならば説明できるが、それはオカルトの『波動』は定義も何もないからであって、よその宇宙の話なぞ俺は知らん。

 「何らかの生理的な反応」って……反応があると判っているなら、観察できるだろうが。

 で、「非物質的な生命現象に基づく」……生命は『物質』なので『非物質的な』の意味がわからない。
 1万歩譲って、仮に電子や波動(中学校の理科で勉強する方)を表現しているつもりでも、それでも間違いなのは変わらない。これらも物質的な現象として、捉える事ができるから。
 ……つ〜〜〜か、非物質って何よ??
 Matter……物質
 Anti-matter……反物質
 Family matter……非物質……なんてね。
 ……判る人いない、って。

 更に判らないのは、何ゆえに「音に変換」?
 グラフとか数値とか、もっと正確・具体的に表現する手段があるだろうに。

 「その非物質な情報を生体に入力、生体の持つ自然治癒力の発現を促す」……も意味不明。
 ……と言うか、来たなホメオパシー、な気分。

 「自然治癒力の発現」。
 ……生きているなら、『発現』などと大げさぶらないでも、自然治癒力は普通持っているわな。

 まぁこの時点(それ以前からという意見もあるだろうが)、ろくに原理の説明がなく、過去の人間の唱えた『なんちゃら理論』だけを持ち出してくる時点で、似非科学だとは容易に予想がつく。
 ……似非科学のキーワード『波動』と『ホメオパシー』があれば、これ以上調べるまでもない。

 とは言え、あまりにも「どこの宇宙の法則ですか?」な内容なので、もう少し読む事にする。
 『QRSの原理』(2007年5月24日時)から引用するが、青字が引用箇所だ。

病気にかかった組織の細胞から出る未知の波動が、健康な人体によって感受(受信)、記録され、それらの波動が健康な人体の組織の性質を変える。

 細胞の組成はそうそう変わらない。つ〜〜〜か、変わらない。変わったら大変だ。
 で、「未知のもの」を原因だとするなら、まずその「未知のもの」を再現可能な方法で観測できる形にしないと話にならない訳で……それが「人体の組織に影響」を与えるのかどうかは、その後の話だ。
 もうちょい言うなら、『波動』とか『記録』なんて怪しい単語を使わなくても、体内に侵入した病原菌(ウイルスでも良いや)が、体内で増殖していくメカニズムで十分に説明できるのだろ、この部分は。
 ……ちと厳しいが『波動』=『ウイルス』、『感受』=『感染』とすれば理解できなくもない……かもしれない。

病気は細胞起源のものだとする昔ながらの理論は時代遅れで廃棄されなければならない。
細胞の分子組成が構造的変化をうけ、特に電子の数と配置が変化をこうむるので、その特徴的影響が後になって顕微鏡で細胞の病気となって見えるようになるにすぎない。


 『病気は細胞起源』説は時代遅れ? いつの時代に、そういう説が栄えた!?
 細胞の分子組成が「何によって」構造的変化を受けるのか、説明がないので文章として説明が不十分で、ついでにおかしい。
 その上で言うのなら。
 電子の数は、イオン化されていない限り、共有結合やその他の結合で最外殻まで一杯になっているものでないのかい?
 配置が変わるのは、電子軌道の都合で錯体の構造が変わるから、ここは妥協の範囲内としよう。
 ……かなり好意的に解釈だなぁ。
 「特徴的影響」の意味がわからん。

分子内逸脱(=Intra-molecule Aberration)と考えているもの(病源)を矯正し、こうしたことが起こることをも防いでくれるような力が存在する。

 分子間力(ファンデルワールス力)は知っているけど、分子内逸脱などという言葉は知らないな。
 つうか、電子だか分子だか病源だか知らないが、「右に行けば健康。左に行けば病気」などと、そんな都合良く身体は反応してくれんぞ。

もしマラリアとか梅毒にかかった組織が放射する波の性格を変えることのできるような、無線放送に似た波動放射器械を考案することができるなら、キニーネとか水銀剤と同じように、効果的にそうした波動を相殺できるだろう。

 キニーネとか水銀剤の有効性は知らないから脇に置いといて。
 マラリアとか梅毒は、身体の一部の組織がかかるのか……細胞1個とか2個とかを「ここはマラリア、あそこから梅毒、そっちは健康」と言えると……凄いな。
 冗談はさておき。
 病気の細胞と健康な細胞があるところへ、病気の細胞にだけ反応する治療法(しかも万病に効果有り)があるなら、今頃世界中の研究者が躍起になって患部をピンポイントする治療法を探したりしていない訳で……。
 まぁこう書くと、「そうなると世界中の医師が仕事にあぶれるので、そうさせないために国と医師協会が妨害活動をしているのだ」などと陰謀説とタイアップしそうだ。
 ……そういう与太話は、ここでは取り上げない。

 他のページも笑いどころツッコミどころ満載なのだが、この辺で止めるとしよう。

 ちなみに。
 ERAの開発者Albert Abramsは、医師を詐称して潜り込んでいた詐欺師だ。学歴に関しても、医学博士を詐称している。
     http://elane.stanford.edu/wilson/Text/26f.html
     http://en.wikipedia.org/wiki/Albert_Abrams

 21世紀にもなって、19世紀末の学歴詐称詐欺師の似非科学を真に受ける連中を、何と表現すれば良いのだ?
 時代遅れにも程があるだろう。
posted by にわか旅人 at 00:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 似非科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月19日

ビューティーワールド・ジャパン2007

 2007年5月7日〜9日の3日間、東京国際展示場東館3~6会場で『ビューティーワールド・ジャパン2007』が開催された。
 2006年にも出向き、簡単ながら書いている。
     http://tsure-zatsu.seesaa.net/article/17696259.html

 さて。
 今年になってからの展示会は、ほぼ軒並べて低調なものばかりだけれど、この『ビューティーワールド』には活気があった。
 体験コーナーや資料・サンプル配布で通路は人でごった返していたし、2006年の時にも書いたように、今年も「怪しい怪しい」を連発させる怪しい商品と文言が、あっちにもこっちにゴロゴロしていた。
 ……今は食い気より色気が風潮なのかな?

 若いオネーサン達……と言っては失礼か?……の来場が多いのは、容易に想像がつくだろう。
 ……ついでになぜか、綺麗どころが多かったりする。

 それはさておき。
 この手の展示会となれば、必ず出てくるのが岩盤浴、アクアデトックス、ゲルマニウム、タラソテラピーやアロマテラピー、謎の水に補正下着、そして「10分使えば2時間運動したのと同等のカロリー消費」を謳った謎の健康器具、etc. etc…。
 今回も想像に違わず、これらに分類できる謎な商品が大量に出てきた。
 ……ラジオ波によるダイエットは……新しいのかな? 余り見かけた記憶がない。

 念のため言っておくが、展示物の全てが怪しいのではない。
 まともな説明のある化粧品(原料・中間体・完成品問わず)、化粧品容器や化粧用の小物を扱っている企業は、「怪しい」には含めない。
 ……含めようがない、が正直なところ。

 そういうわけだから、例えば、株式会社IMU Internationalのような説明をすると、俺に嫌なツッコミを入れられてしまうわけだ。

◎株式会社IMU International
     http://www.imuinter.com
 新概念美顔器「JUNO(ジュノ)」と、Juno Pure Streamerの販促をしている企業。
 どういうトンデモ話をしてくれたのか。
 「JUNOは超音波やイオンを発生させ、細胞間に隙間を作り、ビタミンやCoQ10が細胞の奥に行き届くようにする新しい美容器具です」
 ……どこから手をつければいいのやら……。
 まず、細胞同士の結合を破壊するような代物なら、まずヒトの肌に使える代物ではなかろう。
 ビタミンやらCoQ10やらは、細胞と細胞の間に入る事で、細胞に使われるのではなく、「細胞内に入ることで」細胞の役に立つのではなかったか?
 それと蛇足だが、ビタミンやCoQ10のような物質が、表皮のどこから湧いてくるというのさ?
 そしてJPS。
 超音波で水の分子が小さくなり、肌への浸透を良くなる。
 ……分子の大きさは決まっているから、それより小さくはならないって……。
 そう突っ込んだら、事もあろうに「水分子の結合を破壊する」と言い出した。
 ……酸素原子1個と水素原子2個に分解するの? それはもう水ではないでしょ。
 ここまで言ったら、プレゼンテーターのお姉さんは逃げてしまった。

◎株式会社エステツイン
     http://esthetwin.jp/
 この手の展示会には、必ず出展するマルチ商法(連鎖販売取引)の企業。
 今回は系列企業の『株式会社アッシュ・エル・ボーテ』と一緒に出展していた。
     http://hl-b.jp/
 ……ひょっとしたら、いつも2社で出展していたのかもしれないけれど、気がついたのは今回が初めて。
 今さらどうこう言うまでもないだろう。
 『苦情の坩堝』にはかなりの数の苦情が集まっている企業だからな。
     http://www.sos-file.com/top.htm

◎株式会社グラツィア
     http://www.grazia.co.jp/
 ここで開発した層状ナノカプセルにより、成分がTCAサイクルまで運ばれ、新陳代謝を促進させるという触れ込みの化粧品『ディープヴェールボディクリーム』を販売している企業。
 TCAサイクルは、ミトコンドリア内でブドウ糖C6H12O6を分解して、ATPを作る行程(?)のことだ。その行程がエンドレスで回り続けるので、『回路』とついている。
 まぁ、その辺りはさて置いて。
 要するに、クエン酸回路に入り込もうとするなら、まず細胞膜を抜けて細胞内に入り、ミトコンドリアの外幕内膜を通過してその中に入り込まなくてはならない訳で……。
 ……何より重要なのは、TCAサイクルとは、化学や生物の教科書では綺麗に円環状の図でまとめられていても、実際はミトコンドリアのどこかにその『円環』が存在しているのではない、という事。当たり前の話。
 ……皮膚から細胞内に入り込むという辺りから、俺としては非常に懐疑的。
 それを可能にするのが、件の層状のナノカプセル。
 細胞内へ入る過程で一つ一つ層が剥がれ落ちていき、最終的にTCAサイクルに入り込むのだとか。
 ……はぁ?

◎株式会社ビー・エイチ・シー
     http://www.bhc.co.jp/
 青い長方形に『BHC』のロゴを打って出展していた企業。Beauty & Health Companyの略……だったかな?
 言わずもがなだけど、株式会社ディー・エイチ・シーをパクった社名だ。ロゴもパクり(『DHC』のDをBに置き換えれば出来上がり)。
 ……まぁ、この社名だけで胡散臭さ100%。DHCが怪しい企業と言うのではなく(怪しい商品を扱っているので、それなりの評価は下しているが)のではなくて、社名をパクっているところからね。
 HPの会社概要も手抜きそのもの。
 ……さっさと売り逃げするつもり満々、と見た。
 と言うか、帝国データバンクやyahooの電話帳では、実在を確認できないのだよな。
 ついでに『104』に問い合わせたところ、東京都中央区銀座1丁目で、この名前の企業の登録はない、との事。
 取扱商品は……近づく事すら怖かったので、チェックできなかった。

◎株式会社ピー・エム・シー
     http://pmc-pmc.com/
 『マイナスイオン』『遠赤外線』『αIII波』を発生するタオルケット『アルファースリーム』を販売している企業。
 ……αIII波って何よ?
 もらってきたリーフレットの説明によると、「中性脂肪を分解して、体脂肪の増加を抑制する」のだとか。
 ……寝言は寝ている時に言え。
 この商品は『赤ひげ堂』で扱っているらしい。
     http://www.pmc-pmc.com/blog/index.php?eid=49#comments
   赤ひげ堂HP:
     http://www.h7.dion.ne.jp/~akahige/top.html
 ……滅茶苦茶怪しい病院(……なのか???)じゃないか。気功、生命エネルギー、何でもありそうだ。
 PMCよりも『赤ひげ堂』の方が怪しいわ、こりゃ。
   健康本の世界『竹内信幸(信賢)』
     http://khon.at.infoseek.co.jp/chosha/t106.html
   損害賠償請求事件
    http://papersearcher.hp.infoseek.co.jp/mirror/8349/069.html
 どれだけ小さな企業であれ、社長ともなればこのような相手との取引は、あっても表に出さないようにすると思うのだけど……。
 こういう所で採用されていると、喜んでリーフレットや社長のブログに書いている辺り、この企業の底が見える。

◎株式会社ブルー・マーキュリー
     http://www.bluemercury.co.jp/
 商品名『おいしい水素水』を製造・販売している企業。
 特殊製法で水素を水に溶かし込んであり、それを飲むことで体内の活性酸素を除去できる、というのが商品説明。
 ……気体を体内に取り入れるなら、普通に呼吸すれば良い。その方が遥かに効率的だ。そもそも腸は気体を吸収できるのか?
 『水素水』と言えば、マルチ商法の『株式会社ナチュラリープラス』が2007年4月から『IZUMIO』という商品を発売していたな。
     http://www.naturally-plus.co.jp/index.html
 『IZUMIO』の購入には、前もって『スーパールテイン』の購入が必要って……これって抱き合わせ商法だよ。いいのかねぇ?
 ブルー・マーキュリー社はマルチ商法ではなさそうだし、価格も500mlを20本で¥9,450(税込)だから、ナチュラリープラス社のIZUMIOより価格的にはまともか。
 ……それでも1本¥475という高値だし、HPで水素を科学的に説明しているかどうかも別の話。

 他にも怪しい企業は掃いて捨てる程出展していたが、今回はこの辺で止めておく。

 パシフィコ横浜で開催された『化粧品産業技術展』は、真面目に研究・開発・製造をしている企業の展示会だった。
 ……どうして消費者向け最終製品の展示会になると、こうもおかしい企業ばかり出てくるのかねぇ?
posted by にわか旅人 at 20:49| Comment(4) | TrackBack(0) | 展示会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月18日

中国産ジエチレングリコール(3)

 中国のニセグリセリン(中身はジエチレングリコール、有毒)がパナマで医薬品に処方され、365人もの死者(死因確認の取れているのは100人)を出した事件の続き。
 3回目。

 元記事は会員登録(無料)しないと読めない。
   Walt Bogdanich, and Jake Hooker “From China to Panama, a Trail of Poisoned Medicine.” New York Times, May 6, 2007
     http://nyti.ms/1qH0kne
===Page 3 of 7===
 中国の捜査官によると、それからしばらくしてWang容疑者は更なる利益を求め、より安価な代替シロップの発掘を開始したそうだ。希望する無臭のシロップは、科学書の中にあった―それがジエチレングリコールだ。
 捜査官によれば、その当時の医薬品品質のシロップはトン当たり15,000元、アメリカドルにして約$1,815だったのに対し、この物質はトン当たり6,000~7,000元、$725~$845で販売されていたのだ。

 Wang容疑者は、今回のシロップをQiuihar Pharmaceutical社へ出荷する前に、味見を行うことはしなかった。
 捜査官はこう付け加えている。
 「容疑者はこの物質が危険なのを知っていたが、それに致死性があることまでは知らなかった」

 件の製造会社では、この有毒シロップで5つの医薬品を製造した。胆嚢疾患用のAmillarism Aアンプル、子供用の特殊浣腸薬、動脈疾患用の点滴薬、静脈の鎮痛剤、そして喘息薬だ。

 2006年4月、広東省広州の中国南部では最新鋭の病院で、Amillarism Aの使用が始まった。中には既に重篤状態の患者もいたが、1ヶ月そこそこで、この薬品を使用して少なくとも18人が死亡している。

 Zhou Jianhong氏(33)によると、彼の父は4月19日に初めてAmillasin Aを服用している。その1週間後、父は危篤となった。「最期の時は家いたいものだ」Zhou氏は言う。「だから私は父を退院させた」
 彼の父は翌日に亡くなっている。

 「誰もが医薬品業界に投資したいと考えているし、この業界は成長している。だけど法整備が追いついていない。我々の安全を守る法律が必要だ」
 Zhou氏の発言だ。

 この医薬品による死者は過疎地の者もいるため、最終的な死亡者数は不明確だ。

 四川州の小さな町に住むZhou Lianghui氏は、彼の妻の死因がAmillasin Aの服用にあると、地元公的機関では認めてもらえないと言う。しかしZhou氏(38)は、亡妻の服用した薬品のロット番号が、医薬品局から警告印を付けられたものと一致したと主張している。

 「北京に住んでいるのなら、ここのような小さな町での出来事は想像できないかもしれない」Zhou氏は電話によるインタビューで、こう告げている。「空は高く、皇帝陛下は遠い。ここには法律の通用しない問題はいくらでもある」

 医薬品への毒物混入を政府が食い止められなかったこの事件は、この年のスキャンダルの一つに数えられている。昨年5月、中国のWen Jiabla(温家宝)首相は、「医薬品市場は混沌の最中にある」として、死亡事件の調査を命じた。

 同じ頃9,000マイル(約1万4千500km)離れたパナマでは、長い雨季の始まったところだった。風邪と咳を憂慮した政府の保健機関は、咳止めと抗ヒスタミン剤の製造を開始した。糖尿病の人も飲めるよう、咳止めは無糖にした。

 バルセロナから到着した貨物船Tobias Maersk号には、ほぼ透明淡黄色の47バレルのシロップが積まれていた。このシロップと医薬品が混合されたのだ。出荷伝票によれば、シロップは純度99.5%のグリセリンだ。

 この証明書が捏造だと判明するまでに、数ヶ月と数多くの人命が費やされた。

奇病
 昨年9月初旬、パナマ市の公共病院で医師らは、患者達の通常ならざる症状を目の当たりにしていた。

 最初はギラン・バレー症候群(稀な神経疾患で、発症初期に虚弱感や足に痺れが起きる)と思われた。この虚弱感は人によっては強くなり、腕部から胸部に広がり、時には全身麻痺や呼吸困難に陥る時もある。

 新規の患者にも麻痺はあるが、身体上部への広がりはない。しかもギラン・バレー症候群と一致しない症状に、排尿がなくなるという点があった。

 もっとおかしいのは、発症者の数だ。医師らが一年を通じて見かけるギラン・バレー症候群患者は8人ほどだ。それがわずか2週間で、それに匹敵する数の患者が現れたのだ。

 医師達は伝染病の専門家で、トライアスロンとチェスの達人でもあるNestor Sosa医師の協力を要請した。

 Dr. Sosaの、かつては世界で最も不健康な場所と言われたパナマでの医療は長く、経験に富んでいる。1800年代にパナマでは、黄熱病とマラリアが猛威を奮い、パナマ市の10分の1を殺したと言われている。米国がこの蚊を媒介にする病気を駆逐していなければ、フランスのパナマ運河建設には死者の山が築かれていただろう。

 ギラン・バレー症候群と目された病気は、Dr. Sosaには心配だった。
 「これは本当に異常事態だ。疫病がこの病院に広まりつつある」

 この奇病による死亡率は約50%にも上る為、Dr. Sosaは事態収拾のための医師団の編成と指揮を要請してきた病院経営者に、警報を出した。ドクターに要求された任務―原因追及のための時間とのつらい競争―これこそが彼が喜んで引き受けたものだ。

 この事件の数年前、Dr. Sosaはある医師グループが疫病の原因を突き止めるのに協力している。この疫病の原因は、げっ歯類を媒介にするハンタウイルスだった。

 「私は患者の面倒を見てきたが、全力を尽くさなかったのではないか。そう感じる時がある」
 次こそは違ってみせると、彼は誓っていたのだ。

 Dr. Sosaは24時間体制の『戦略会議室』を病院内に設置した。ここで医師達は、手がかりを得るための記録や理論を比較検討するのだ。
===ここまで===

 2006年5月頃の為替相場は……確か1ドル¥115位だったか?
 となると、医薬品グリセリンで1トン当たり約¥21万、工業用で¥83,000~¥97,000か……。
 パナマ政府がいくらで購入したかはさておき、まさか書類から贋物だったとは、まず思いつかないよな。

 さて、今回の内容によると、容疑者は「グリセリンの替わりに、ジエチレングリコールを出荷した」と読める。
 対して、先日紹介した朝日新聞の記事では、「グリセリンにジエチレングリコールを混ぜて製造していた」という書き方だ。
     http://bit.ly/1jAC3W1

 「New York Timesによると」と前振りをしているのだから、要約するにしても正確に書いてほしいよな。
posted by にわか旅人 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康増進? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月16日

クルブ・エスポワール逃亡?

 先日メールで問い合わせをもらった。
 1月にネズミ講のスパムメールをもらったと、全文を晒してやった『クルブ・エスポワール』に関してだ。
     http://tsure-zatsu.seesaa.net/article/31531494.html

 その時は「5月に延期だな」と書いたが、見込みは外れた。
 ……逃亡である。

 2007年1月の頃には「2007年5月吉日オープン」を謳っていた。

Espoir_Jan_28.JPG

 『クルブ・エスポワール』と名乗るこのネズミ講(いや、詐欺か?)のサイトは、1月に紹介してから度々ウォッチしていたのだが、2007年5月14日に見たら見事に削除され、今は跡地しか残ってない。

Espoir_May_14.JPG

 前々日の5月12日に見た時は、まだこのような形で残っていた。

Espoir_Apr_20.JPG

 『クルブ・エスポワール』でgoogle検索すると、5月12日頃までは4,200件以上の結果のあった記憶があるが、5月14日では大幅に減少して3,000件と少し、5月16日では2,900件と微減している。
 ……ネズミ講と知っていた連中が、親ネズミの逃亡を察した順に逃亡を始めた、という感じかな?

 2007年5月14日検索結果

Search_May_14.JPG

 2007年5月16日検索結果

Search_May_16.JPG

 そういや5月13日(日)は『大安』だった。
 「5月吉日に堂々オープン」ではなく、「堂々逃亡」と言うところかな?

 被害者はとっとと警察に被害届を出すのだな。
 ……冷たい言い方だけど、振り込んだ金は戻ってこないと覚悟しておくように。

2007年5月17日追記
 逃亡したと書いたが、改めて確認すると、このURLで『公式』と謳っているのを見つけた。
    http://club-espoir.jp/slim/index.html

 という事で、逃亡説は「保留」とさせてもらいたい。

 まぁ、企業としての実体を確認できないのは同じ、報酬プランもマルチ商法ではなくネズミ講だとの部分は、変わらないけどな。
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2007年05月12日

中国産ジエチレングリコール(2)

 前回に引き続き、中国のジエチレングリコールを入れたニセ医薬品の話。
 今回は2ページ目。

Walt Bogdanich, and Jake Hooker “From China to Panama, a Trail of Poisoned Medicine.” New York Times, May 6, 2007
     http://nyti.ms/1qH0wmn
===Page 2 of 7===
 「これでも過小な報告だ」
 Dr. Bennishはジエチレングリコール中毒につき、そう語る。限られた資材に不健康な国民を抱える貧しい国の医師は、毒薬でも疑問を抱かないかもしれない。
 「医療機関に来ないで亡くなられる人がほとんどだ」

 見かけも特徴も本物とほとんど違いがなく、そのくせ比較的安価なグリセリンの偽物の製造者は、国境越えての配送を追跡する困難さ故にほとんど特定されることがなく、立件される事はさらに少ない。
 「これは真に国際的規模で立ち向かうべき問題だ」
 そう言うのは、世界保健機構(WHO)の北京代表Dr. Henk Bekedamだ。

 70年前、ジエチレングリコールで風味付けされた医薬品により、アメリカでは100人以上の死者が出ている。当時で医薬品規制が最も厳しくなされ、後のFDAの設立にも繋がった事件だ。

 FDAは中毒事件の真相究明に世界中を駆け巡ったのだが、得られたものは少ない。

 10年前、ハイチで少なくとも88人の子供が死亡した事件がある。FDAは満州・大連(ターリエン)まで毒物のルートを追跡した。しかし疑惑の工場の訪問には、繰り返し中国担当官に妨害されている。これは当時の報告書からの記述によるものだ。
 1年以上経過してようやく許可が下りた時には、その工場は移転し、資料は全て破棄された後だった。

 「我々が接触した中国人担当は、この事件と関わりを持つことを非常に嫌がっていた」
 北京のアメリカ大使館駐在員は、非公開の電話インタビューでそう証言している。
 「我々は他のグリセリンについても、出荷地を特定できるとの楽観はできない」

 事実タイムズ紙では、ハイチの中毒事件に関与していたとされる中国企業が、50トンの偽グリセリンを1995年にアメリカに出荷した記録を見つけている。その一部は捏造が判明する前、アメリカ国内の企業Avatar Corporation社に販売されていた。

 「我々のところで発見できたことを神に感謝する」
 Avatar社のバルク医薬品及び非医薬品製品販売のシカゴエリア総責任者のPhil Tern氏は、こう述べている。FDAによると、この取引は気づかなかったとの事だ。

 中国政府は国内の医薬品業界の正常化を誓っているが、その理由の一部は、ばら撒かれているニセ医薬品に対する批判が世界中に広がっているからだ。WHOによれば、12月に2人の医薬品取締官高官が、医薬品認定の贈賄罪で逮捕されている。加えて440ものニセ医薬品工場が昨年閉鎖されている。

 しかしながら、パナマでの死亡事件に関与した中国企業を捜査した中国担当者は、「違法性は認められない」との判断を下している。「中国の医薬品規制は『ブラックホール』だ」と、この北京に拠点を持つCNSC Fortune Way社と取引のある業者は証言している。

 このような環境から、Wang Guiping、9学年教養しかない化学本を手にした元洋服屋は、医薬品業界の中間業者として易々と潜り込むことが出来たのだ。そして贋物の流通こそが、手早く利益を得る方法だと、先達の仕事から素早く学んだのだ。

 その時からだ、中国で死者の出始めたのは。

法の網を潜り抜ける
 Wang容疑者は中国東部の長江三角州の工業地帯で、長年洋服屋を営んできた。地元の村人によると、彼はただの職人で終わることを善しとしていなかったそうだ。彼は地元に芽生えたいくつもの小さな化学品製造工場から、化学品の取引に目を付けたのだ。

 「あいつは自分が何をしたのか知らなかった」Wang容疑者の兄、Wang Guoping氏は、はインタビューで答えた。「あいつは化学を知らない」

 しかし、法の目を潜り抜ける方法は知っていたのだ。

 Wang Guiping(41)は、ヒトの服用は勧められない安価な工業用シロップを、医薬品レベルのものと交換すれば、より大きな利益が得られると考えた。報告によると、医薬品購入業者を騙す為に、彼は免許と分析記録を捏造している。

 Wang容疑者が捜査官に後日供述したところによると、試験的に少量を服用して、この代替品を使用しても影響のない事を確認したそうだ。彼はある元洋服屋の人間を実験台に使っていたのだ。

 その人物が服用し、異常のない事を確認してから出荷したと言う。

 このシロップを2005年初頭に使用した企業の一つが、黒竜江(ヘイロンチャン)から北東へ1,000マイル(1,600km)離れたところのQiqihar社の第2医薬品工場だった。購買担当が Wang容疑者のウェブに掲載されているのを見つけたのだ。
===ここまで===

 中国政府が自国企業擁護のため、立ち入り検査を拒否し続けていたという話は、このニュースを扱っているブログの幾つかで指摘されていた記憶がある。
 しかし、人体実験をしたというのはなかったな。
 ……自分の身体で実験しないで、他人を使ってというところが、もうね……。

 しかもこの安全性試験(と呼ぶもおこがましい行為)は、ヒトを一人だけ使っての確認試験だ。
 本来医薬品の用途であれば、整備された環境の元で膨大な数の臨床データを取るものだが、この記事を読む限りではそのような調整は「何一つ」されていない。
 ……これで「安全を確認した」とは、この人物の無知を笑うどころか、背筋に冷たいものを感じる。

 何せこれ以下の行為が、健康食品や似非科学商品の世界で、日本でも日常的に使われているからな。
 「100%自然由来だから、安全です」
 「元は食品として流通しているから、どれだけ服用しても副作用はありません」
 「医薬品ではないので、摂取量の上限はありません。できるだけ沢山摂るようにしましょう」
 ……etc. etc.。同様のトークなら、健康食品の展示会に行けばいくらでも聞ける。
 あ、「どこかの有名人が使っているから」と言うのもあるか。

 無知とは恐ろしいわ。
 ……人の事言えないけど。
posted by にわか旅人 at 15:56| Comment(4) | TrackBack(0) | 健康増進? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月09日

中国産ジエチレングリコール(1)

 日本のメディア(新聞・テレビ等)では取り上げそうにないので、とりあえず拾ってみた。

 パナマでは昨年、シロップの風邪薬を服用した子供が続々死亡した事件があった。
 その原因が、風邪薬に使われていた原料がグリセリンではなく、ジエチレングリコールだった、とまでは判明していたが、どこかに流れてきたものかは判明していなかったようだ。
 今回、New York Timesの記者が調査したところ、ジエチレングリコールのメーカーが、中国の医薬品製造業許可証を持っていない工場だったという事だ。

   Walt Bogdanich, and Jake Hooker “From China to Panama, a Trail of Poisoned Medicine.” New York Times, May 6, 2007
     http://nyti.ms/1qH0SJH
     http://nyti.ms/1qH0wmn
     http://nyti.ms/1jACQGl
     http://nyti.ms/1jACUWC
     http://nyti.ms/1jACXBZ
     http://nyti.ms/1qH14sr
     http://nyti.ms/1jAD40i

 この記事については、『朝鮮日報』が簡単な紹介をしている。
   チョン・ビングン『中国産毒性物質、風邪薬として売られていた』朝鮮日報、2007年5月7日
     http://www.chosunonline.com/article/20070507000034

 が、かなり大雑把な内容なので、俺なりにちょい原文を読んでみた。
 ……真面目な話、ひどい話だ。

 全部印刷するとA4で20枚を越える分量なので、とりあえず最初の記事だけ訳してみた。
 翻訳ツールは使っていないので、精度と日本語については余り追求しないように。

===ここから(Page 1 of 7)===
 まず、肝臓が機能しなくなる。次いで、自律神経系がおかしくなる。麻痺が全身に広がり、時には補助がなくては動けない。最終的には、ほとんどが死に至る。

 死者のほとんどは子供で、何ら疑いを持たずにいた親の手による毒殺だ。

 シロップ状の毒薬、ジエチレングリコールは、近代社会からは切り離すことのできない溶媒で、一部の不凍液の主要材料だ。

 その反面、これは毒物でもある。これによる死者は、何も事故によるものと限らない。

 この毒物は長年に渡り、咳止め、解熱剤、注射用の薬品など、ありとあらゆる種類の医薬品に注入されてきた。それも、一般的には医薬品、食品、歯磨き粉等々に使用する、より安全だが高価な甘味のある溶媒(主にグリセリン)を、偽物と交換して利益を得ようとする何者かの手によって、だ。

 毒シロップはこの20年間で、世界で8件の大きな中毒事件の原因となっている。この件を調査する人たちは、数千人が死亡していると予想している。多くの場合、毒物の正確な出所は確認されていない。しかし記録と聞き込みによれば、過去4件中3件については、この毒物はニセ医薬品の主流源、中国からのようだ。

 パナマは一番最近、犠牲となった国だ。昨年、政府はそれと知らずにジエチレングリコールを26万本の風邪薬に混入させてしまい、悲惨な結果を迎えることとなった。この毒物による死者の家族からの報告は365件を数え、今のところ100件で確認が取られている。
雨季に入り遺体の腐敗がこれ以上進行する前に、調査員達は犠牲者の確認を急いでいる。

 パナマでの死亡事件は、99.5%純粋グリセリンと称し、輸出していた中国の企業に直結した。

 46バレルの毒シロップが、世界を半周する毒のパイプラインを通過して届いたのだ。集配記録と政府関係者のインタビューにより、New York Timesはパナマのコロン港から、スペインはバルセロナの商社を通過し、北京、そして始まりの地の長江三角州の近隣の、地元の者が化学工業団地(Chemical Country)と呼ぶ地へと辿り着いた。

 偽グリセリンは、3つの大陸にある3つの商社を経由していながら、どの企業においてもシロップがラベル通りの商品か確認を取っていなかった。その傍ら、商品の品質を示す試験成績証明書は繰り返し偽造され、製造者名及び仕入先名は削除されていた。結果として、誰が、どこで製造したのか知る由もなく、シロップを購入していたのだ。この情報があれば商社は、タイムズ紙の記者が見つけたように、製造元が医薬品原料製造許可を取っていないと知る事ができただろう。

 昨年のパナマとそれ以前に中国で起きた2件の中毒事件の例から、世界に冠たる低価格製品の供給元として急成長している中、中国の安全基準がおざなりにされているのが伺える。またこれは、国から国へ渡る商取引の看視が行き渡らず、偽医薬品の蔓延を許しているのかの証左でもある。

 先週アメリカのFDAは、国内の医薬品製造会社と供給元に対し、ジエチレングリコールに警戒するよう呼びかけた。この警告では特に中国を名指しはせず、本国のグリセリンが汚染されていると信じる理由もないとしている。それでもなおFDAは、グリセリンの取引にはジエチレングリコールのテストをする事、そしていかにしてグリセリンが汚染されるかを調べるよう促している。

 中国は既にアメリカの機関から、ペットフード及び飼料に、工業用化学物質のメラミンの混入した小麦グルテンを輸出していたと指摘されている。FDAでは、国内でのペットの死因が中国産小麦グルテンにあると突き止めてからは、その商品の輸入禁止措置を行っている。

 パナマと中国を以外では、毒シロップはハイチ、バングラディッシュ、アルゼンチン、ナイジェリア、そしてインドでは2度、大量中毒事件を引き起こしている。

 バングラディッシュでは、1992年に7銘柄の解熱剤からこの毒物を検出しているが、それとて数え切れない数の子供が死亡してからの事だ。マサチューセッツ州の実験室にて、発展途上国で小児科の医師を営むDr. Michael L. Benninが、スーツケースに入れて持ち出した汚染シロップのサンプルを分析することで、ようやく汚染が確認されたのだ。Dr. Benninは1995年、バングラディッシュ疫病の論文をBritish Medical Journal (BMJ)に書いており、その中で「この分量での処方で販売されれば、死者の数は数千数万に上るに違いない」と述べている。
===ここまで===

 どうも日本語の表現がおかしいな。やはり技量不足は否めない。この分だと、途中で挫折するかもしれない……。

 と、ここまでやったところで、予想外にも朝日新聞が報道しているのを見つけた。
   朝日新聞『中国製医薬品とペットフードから毒性物質 365人死亡』2007年5月9日
http://www.asahi.com/international/update/0509/TKY200705090303.html
===引用開始===
江蘇省にある化学薬品会社がグリセリンに安価なジエチレングリコールを混ぜて製造していたという。
===ここまで===

 ……ほぅほぅ。タイムズ紙ではBeijingとあったけれど、『江蘇省』の事か。

 ……って、待て。
 「ジエチレングリコールを混ぜて製造していた」とは、タイムズ紙のどこを読んでそうなった?!
 俺の読んだ限りでは、「混ぜて使っていた」との記載はなかったぞ。
 ……う〜む。これは最後までやらないと駄目なのかぁ???
posted by にわか旅人 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康増進? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月04日

ザンテ・聖デニス・ギリシャ勲章(追加)

 しばらく前に、『ザンテ・聖デニス・ギリシャ勲章』が、叙勲者の主張と異なり、権威のない上辺だけの代物だと書いた。
     http://tsure-zatsu.seesaa.net/article/40439770.html

 それからも少し『ザンテ・聖デニス』で検索を続けたところ、また「悪い意味」で叙勲者を見つけた。
 叙勲に関連するページは、その人物が関与した『事件』のために削除されていたため、すぐには見つからなかったのだな。
 ……ぇぇ『事件』ですとも。どこが「社会に貢献した人物に与えられる」と言うのやら……。

 自分のアンテナの低さを猛省。

山陽新聞『退職希望の社員に入れ墨 健康食品会社社長を逮捕』2006年11月30日
     http://bit.ly/1qH1kI2
===全文掲載===
 警視庁高井戸署は30日までに、退職を希望した社員を脅して無理やり入れ墨を入れさせたとして、強要容疑で健康食品販売会社「マイスキィ」社長水野裕明容疑者(47)=大阪市中央区瓦町=を逮捕した。
 水野容疑者は「自分はやっていない」と容疑を否認している。同署は退職させないように強要したとみて追及している。
 調べでは、水野容疑者は2004年6月から同年11月にかけ、退社しようとした男性(36)を「入れ墨を入れないと、おまえの長男を暴力団事務所に預ける」と脅迫。都内の入れ墨師に依頼して、3回にわたって男性の背中に入れ墨を彫り込ませた疑い。
 東京での居住地としていた六本木ヒルズに呼び出して脅していた。男性は背中一面に不動明王の入れ墨を彫られたが、現在は退職して別の会社に勤めている。
 水野容疑者は「ヤクザと兄弟分だ」とも脅しており、同課は暴力団とつながりがあった可能性もあるとみて調べている。
 信用調査会社などによると、水野容疑者は東京都内や大阪市内で健康食品卸売会社など5社を経営。グループ全体の売上高は約100億円に達するという。
===ここまで===

 どこからどう見ても、「かたぎ」な商売をする企業のやる所業ではない。
 ……まぁ、自身「やくざと兄弟分だ」と言っているらしいから、「かたぎ」ではないな。

 さらに「かたぎ」とは思えない行為として、この『マイスキィ』のHPは閉鎖され、今は跡地のようなものが残っているだけだ。
     http://www.myskey-online.com/cgi-bin/linkrank/in.cgi?id=goosale&cg=6

 この新聞記事では、水野裕明容疑者が『ザンテ・聖デニス・ギリシャ勲章』を叙勲したとは書いていない。
 閉鎖された『マイスキィ』の会社概要をコピー&ペーストしていたブログがあったので、そこから引用する。
     http://a-odagiri.seesaa.net/article/28620177.html
===引用開始===
平成12年6月(中略)社長 水野裕明、ギリシヤ正教を発端とする永い伝統を持ち、人道上、社会上貢献した人に与えられる勲章「ザンテ・聖デニス・ギリシヤ勲章」を受賞
===ここまで===

 平成12年=2000年だ。

 しかも水野氏は、『催眠商法』も手がけていた節がある。
   オーマイニュース『続・お年寄りが集まる謎の店』2007年2月28日
      http://www.ohmynews.co.jp/news/20070410/4838
   警視庁『催眠商法の手口』
      http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no3/9110/9110.htm
   Wikipedia『催眠商法』
      http://bit.ly/1qH1yig

 『ザンテ・聖デニス・ギリシャ勲章』は、叙勲者のサイトを見ると、「社会に貢献した人物」に与えられるとある。
 でも俺には、どこから見ても「反社会的な商売に従事する人物」を選んでいるとしか思えないのだよな。
 ……マルチ商法や催眠商法、新興宗教と恐喝にやくざが、「社会に貢献する」行為だと、ギリシャでは評価されるのか?

 まさかね。
posted by にわか旅人 at 19:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 悪徳商法追放 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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