2007年02月14日

頭の良くなる音

 今さら感はあるけれど。
 『あるある大辞典2』の捏造から、他放送局の健康番組にも捏造の波紋が広がっている。
 TBSの『人間!これでいいのだ』も、例外ではない。
     http://www.tbs.co.jp/korede-e-noda/

 朝日新聞『TBS、「頭の良くなる音」でおわび 表現に行き過ぎ』2007年2月8日
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007020703670.html?C=S
===引用開始===
 TBSは、3日夜に放送した情報バラエティー番組「人間!これでいいのだ」で高周波の「ハイパーソニック音」を取り上げた際、「頭の良くなる音」と断定した表現に行き過ぎがあったほか、論文を紹介した研究者からの許諾の取り方に問題があったとして7日、おわびのコメントを出した。
(中略)
 さらに、ハイパーソニック音はオルゴールの音やコオロギの声などに含まれるとし、小学生の女児にオルゴール、別の女性にはコオロギの鳴き声を聞きながら算数などの勉強をしてもらい、1週間後のテストで点数が上がったなどと報告した。
===ここまで===

 音で頭が良くなるって?
 いつぞやの記事で、『似非科学』に分類した『モーツァルト効果』の親類筋か?
   http://tsure-zatsu.seesaa.net/article/24579623.html
 「音」と「頭が良くなる」とを組み合わせれば、俺の中では『似非科学』決定だ。

 そもそも、「α波が出て集中力や記憶力が高まる」と言うのは、根拠のない話だ。目を閉じるだけでも脳波は変わるので、脳波を元に集中力や記憶力の向上を訴えることはできない。
 集中力の計測方法があるのかどうかは知らないけれど、記憶力なら計測できそうな気がする。具体的な方法は思いつかないけど。「頭が良くなる=IQの上昇」を謳うのなら、IQテストがある訳だし。

 まぁ、IQテストなんかすれば、「ハイパーソニックを聞けば頭が良くなる」説の有意性を否定するデータが出てくるのは、火を見るより明らかだ。
 それを「有意性が確認できた」として報道すれば、それこそ「捏造」だからな。まかり間違えても、「まともなテストをしてはいけない」状態ではあったのだろう。
 ……と、勝手に想像してみる。

 と言うか、小学生レベルであれば、勉強すればそれなりに成績が向上するのは当たり前な訳で……算数の勉強をして国語の成績が上がるならともかく……。それを、聞かせた音の効果だとするのは、余りにもお粗末なこじつけでないか?
 TBSの人間は、小学生レベルの勉強すら、ハイパーソニックを聞かないと成績を上げられない(自主規制)な集まりですよ、と。そういう訳か。
 ……なるほど。番組の質の低さを鮮烈に説明してくれている。

http://www.tbs.co.jp/korede-e-noda/
===全文掲載===
2007年2月10日

「頭の良くなる音」についてのお詫び
 2月3日、この番組で扱った、2000年に発表された「ハイパーソニック・エフェクト研究」について、不適切な扱いがありました。
 企画立案の当初、研究チームの方々に対し、本企画に関するご協力と研究内容のご紹介をさせていただくようお願いしましたが、丁寧なアドバイスとともにお断りを頂きました。
 こうした経緯があるにもかかわらず、今回の放送でこの研究を取り上げ、研究チームに無断で制作を進める過程で、不適切な扱いが生じ、研究に対する著しい誤解を導きました。特に、画期的な事実の発見とともに実験の厳密性を大きな特徴とし、現在国際学会で最高度の注目を集めている貴重な研究への評価、信頼性、応用可能性、及び研究者の皆様の名誉を著しく傷つけてしまいました。研究者ならびに視聴者の皆様に深くお詫び申し上げます。
 今後は、この研究の真価を正しく伝えて社会に広がった誤った認識を改め、その評価、信頼性、名誉を回復する情報発信に最善を尽くします。
 また、この番組の制作にあたり、データの捏造などはなかったと考えておりますが、番組内で「頭の良くなる音」と断定的にお伝えするなど、行き過ぎた表現から視聴者の皆様の誤解を招くこととなりました。

 視聴者、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。
===ここまで===

 ……何と言うか。
 『ぴーかんバディ』の時代から、この番組は「健康バラエティー」ではなく、「オカルト健康バラエティー」だ。何を今更、まともな番組のふりをしているのかねぇ?
 ……放送内容をバックナンバーで紹介しない時点で、胡散臭さ100%の番組だと思うのは俺だけ?

 俺程度の知識と調査能力でも、『ぴーかん』のほとんど全話がいい加減な代物であったのは、以前の記事で色々と書いてきたから知っている。
 まともな科学的根拠がほとんど存在していない番組に、まともに引用できる論文が存在しないのは言うまでもなく、つじつまを無理矢理にでも合わそうとすれば、それらしい説明を「作り出す」しかない。
 この手の「オカルト健康バラエティー」が、インタビュー先に「真面目な研究者を選んで」は「いけない」だろ。望む回答をもらえないのは明白なのだから。
 番組の「身の程をわきまえ」て、どこかの怪しい団体の代表とか、実体の確認できない海外の大学の医学博士号を持つ人物を相手にすれば良かったのに。いくらでも番組に都合の良い実験データやコメントを提供してくれただろうさ。
 ……これはこれで問題か。

 ……今回の『人間!これでいいのだ』の失敗は、「科学的な根拠を備えた健康番組を製作しているのだ」とスタッフが錯覚したことかもしれない。

 しかしこれには呆れた。

 朝日新聞『TBS情報番組が論文無断使用で謝罪』2007年02月08日
 http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200702080019.html
===引用開始===
同局では昨年5月の「白インゲン豆ダイエット放送による嘔吐(おうと)・下痢騒動」以来、制作考査室を設置。放送前の番組チェック体制を敷いている。
===ここまで===

 放送前のチェックをしてでさえ、あの中身だったのか。
 チェックが機能していないか、チェックする人間の科学知識が小学生並、もしくは始めから「似非科学なオカルト健康番組である」と自覚していたのか、どれかだな。
 機能しない監視体制なら早急に対応するべきだろうし、こういう番組を製作・放送している手前、無知が許されるものではないし、確信犯なら悪質以外の何ものでもない。
 ……科学的な根拠を基にした『健康番組』を作っているつもりなら、と仮定しての話だけどな。

 やっぱりこの手の番組には、「この番組は最新の研究・報告を元に製作していますが、番組内で行った実験・結果及び内容の正確さについて、一切保証するものではありません」のテロップがほしいな。
posted by にわか旅人 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月24日

『ぴーかんバディ』放送終了

 『ぴーかんバディ』第12話の検証をした記事で、「番組枠が長すぎるのでは」などとちらと書いたが、それどころの話ではなかったな。8月12日でこの番組は放送終了になってしまった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060818-00000011-ykf-ent
===全文掲載===
「ぴーかんバディ!」終了…白インゲン豆ダイエット問題で
 TBSは17日までに、白インゲン豆ダイエットで問題となった健康情報番組「ぴーかんバディ!」(毎週土曜午後7時)を終了し、19日から新番組をスタートすると発表した。
 「ぴーかんバディ!」は、司会に福澤朗(42)、レギュラーにカリスマモデルの梨花(33)、押切もえ(26)らをすえ、若い女性向けの健康美容情報を扱って人気を呼んでいた。
 ところが、今年5月6日の放送で、白インゲン豆を3分炒めて粉にし、それをご飯にまぶして食べる−というダイエット法を紹介したところ、視聴者から体調不良を訴える声が相次ぎ、社会問題に発展した。
 この問題で総務省は6月、TBSに対し、行政指導の中で最も重い警告を行っており、番組終了については、「対応がやや遅い」(同省関係者)という声も出ていた。
 19日からスタートする新番組「人間!これでいいのだ」は、人間の脳や性格に迫る科学系情報番組で、梨花や押切は、引き続きレギュラー出演するという。
(夕刊フジ) - 8月18日17時2分更新

===ここまで===

 後番組は『人間!これでいいのだ』。番組紹介を見る限りでは、『ぴーかん』と同レベルかそれ以上の「怪しい」健康番組になりそうだ。

 今後は『人間!これでいいのだ』のサイトをチェックするか。

 ……と思ってよくサイト見たら……ぉぃぉぃ。


Koredeiinoda[0].JPG


 1話で放送終了かぁ!?
posted by にわか旅人 at 00:35| Comment(0) | TrackBack(2) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月17日

命のロウソク、テロメア(第11話)

 『ぴーかんバディ』第11話、2006年7月8日放送、『緑黄色野菜ジュース!命と肌にこの一杯』から。

 今回のテーマは野菜ジュース。
 サブタイトルに怪しさを覚えるものの、ここ数年間、野菜摂取量の不足を注意喚起する報道はあちこちでされている。熱処理すると破壊されてしまうビタミン類だけに、生野菜を効率よく摂取する方法があるのは望ましいことだ。
 まぁ無難に終わるだろう。

 ……と思わせておいて、そうならないのがこの番組だ。

===引用開始===
緑黄色野菜に含まれる「カロテノイド」には、老化を防ぐ成分が!
緑黄色野菜が不足すると、シミ・しわ・くすみなども引き起こします。
でも、十分にとるのがなかなか難しい緑黄色野菜。
「緑黄色野菜をとるには、野菜ジュースが一番!一度にたくさんの量がとれ消化吸収も非常に良い。」 
(野村消化器内科医院長 野村喜重郎)

===ここまで===

 老化の機能については、まだ十分解明されていないと思ったぞ。老化とカロテノイドの関係も、まだ仮定段階ではなかったか?
 野菜の摂取に野菜ジュースが最良なのかどうかはともかく、熱で壊れやすいビタミンの摂取に生野菜が良いのは同意だな。

===引用開始===
命のロウソク、遺伝子・DNAテロメア!!〜最新医学の発見に緑黄色野菜の若返り効果の答えが!〜
「若さと寿命に深く関係している部分がある。それは、DNAの『テロメア』」
東京都老人総合研究所 医学博士 田久保海誉先生

テロメア…
細胞の中にある遺伝子・DNAの一部で、人の寿命と若さをコントロールする部分。別名「命のロウソク」
 若い時は長く、歳を取ると短くなる。(赤ちゃんのときが一番長い)
ある短さになると細胞自体が死んでしまう。
===ここまで===

 今回の肝はテロメアときたか。
 テロメアについては、ちらと聞いたことあるな。どこかの健康バラエティ番組の一つからの話だったか? その時に聞いた内容も、こんな感じだった記憶がある。
 テロメアと寿命の関係が本当の話なら、もっと大々的に研究費が支給されているだろうに、残念な事に「テロメア研究の一大研究グループが立ち上げられた」という話は全然聞いてない。アンテナが低すぎるだけ?
 それはさておき。
 健康バラエティ番組の知識では当てにならないので、ちょっと勉強。幸いWikipediaにテロメアについての記述がある。
  http://bit.ly/1jDcROD

 Wikipediaを読みながら、少し考えてみよう。
 普通に考えれば、テロメアがここで上げられているほど、寿命を決定する重要な役目は持っていないだろう、と想像してしまうのだよな。
 そもそも細胞というのは、40回までしか細胞分裂を行なえない。健康な細胞が40回の分裂後すぐに死滅するのか、数日の時間がかかるものかは知らないのだけど、ここでは40回分裂後の経過はあまり重要ではない。指摘したいのは、細胞分裂ごとにテロメアが短くなるとしても、体細胞の全てのテロメアの長さは一定ではないだろう、という事だ。
 ……まさか体細胞中のテロメアが全部同じ長さだなんて、考えてはいない……よな?
 と言うか、細胞が40回の分裂しかできない原因は、テロメアが分裂毎に短くなるからじゃないのか? だとすれば、細胞1個1個の寿命には影響あるかもしれないけど、人体の寿命への影響って、少ない気がするのだよな。
 そして人体は億単位ではきかない数の細胞から成るが、当然それらにはテロメア付きDNAが入っている。つまりそれだけの数(ストランド、Strandsでいいのかな?)ものテロメアがある訳だ。そんなにある細胞の中で、寿命が決定されるのは『どこ』の体細胞が『いくつ』壊れた時だというのだろうかね?
 先程、健康な細胞が分裂できるのは40回と書いた。しかし例外として無限に増殖できる細胞がある。それはガン細胞だ。ただし全てのガン細胞が無限増殖できるのかどうかは知識がないので何とも言えない。このようなガン細胞にあるテロメアは、細胞分裂の時にも短くならない。それはテロメラーゼ(Telomarase)という酵素が活性化していて、分裂後に短くなったテロメアを修復してしまうからだそうだ。
 ……とすれば、全身の細胞がガン細胞に置き換われば、寿命はなくなるのか? SFの世界だな。そんな事を妄想の中でやるとしても、テロメアが短くなるのを心配するのと、ガン細胞が全身に広がるのを心配するのと、どちらが良いのやら……。
 と、ここまで一生懸命書いて、一つ決定的な事実を忘れていた。
 テロメアの長短に関係なく、事故や病気その他の要因でも人は死んでしまう、って事だ。
 ……交通事故や感染症で死んだ人のテロメアを調べたら、もうほとんど残っていませんでした、なんて話が出てきたら……これはホラーの領域だな。

 ところで、テロメアは赤ちゃんの時が一番長いそうだけど、細胞分裂毎に短くなると言うなら、受精卵の時が一番長いのでないかな?
 となると、精子・卵子段階でのテロメアの長さというのに興味湧いてくるし、両親の精嚢・卵のうの細胞のテロメアの長さにも興味が出てくる。もしテロメアが細胞の寿命でなく生体の寿命に関係あるのなら、受精前のどこかでテロメアの短縮にリセットがかけられないと、子の寿命の方が親よりも短くなってしまうからな。
 ……と偉そうに書いたら、Wikipediaにその説明をしているじゃないか。
 先程のテロメラーゼは、生殖細胞では活性化しているので、テロメアは分裂後も修復されるそうだ。しかしこのテロメラーゼ、通常の体細胞中ではわずかしか活動していないらしい。

 ……と言う事は、だ。
 テロメアが本当に寿命と関係あるのだとして、その長さをなるべく長く保ちたいのなら、テロメラーゼを少しでも活性化させる方法を見つけるのが早いのでないかな? まぁ、ガン細胞化してしまうかもしれないけどね。

===引用開始===
番組で、ある双子のテロメアの長さを調べてみると・・・
生まれたときは同じ長さだったはずの二人のテロメアの長さが違うことが判明。
テロメアが短かかった兄は野菜嫌いだった!
「テロメアを通常の何倍も早く短くしてしまう=老化を進めてしまう元凶、それは『活性酸素』」
論文 1995年 ドイツ

===ここまで===

 双子のテロメアの長さを調べるのはいいけど、調査方法はちゃんと明かすように。
 それと、兄は「野菜嫌い」だそうだが、「それでも野菜を食べる人」だったのか、「意地でも食べない人」だったのか説明してないぞ。弟が「野菜を食べる人」だったのかの言及もないし。「野菜を食べること」が「テロメアを減らさないこと」だと主張するには、一番肝心な点じゃないか。
 ……調査にどんな検査を使ったのか知らないけど、たった二人の調査で、1億2千万人に通用するような物言いには、相変わらず呆れるな。

 そして、またしても出てきた活性酸素。
 毎回言っている気がするが、どこの『論文』なのか書いてくれないと、調べようがないってば。
 で、非常に興味あるのは、素人なりにざっと思いついただけでも、以下の4つの追試可能な試験法が確立していないと、そのドイツの論文の内容は疑わしいと感じるのだが……確立はしていないだろうな。
 ・活性酸素を発生させずに細胞分裂を行わせ、テロメアの減少を計測・測定する試験法
 ・活性酸素の4つの化学種を人為的に選定・定量で発生させ、確認する試験法
 ・老化と活性酸素の関係を証明できる再現可能な試験法
 ・活性酸素のない環境下と、化学種を特定した活性酸素のある環境下での、テロメア減少の比較試験
 双子で人実験をしているのだから、試験管試験(in vitro)でなく、実地試験(in vivo)の論文があるということだろうな。

===引用開始===
最新の研究によれば緑黄色野菜に含まれるカロテノイドには活性酸素を4分の1以下に減らす効果が。
(中略)
「βカロテン、リコピン、ルテインの3つが体内の活性酸素をくまなく探し出し、効率良く取り除いてくれる」
野村消化器内科医院長 野村喜重郎

===ここまで===

 活性酸素とは関係ないのだけど、科学誌『Nature』のサイトで「Telomare Cartenoids」で検索したら、「カルテノイドがテロメアの減少に関係していた」みたいな記事を見かけた。でも$18.00出して買いたい記事でもないし、アブストラクトも途中までしか読めなかったと記憶しているので、確実な話ではない。
 活性酸素の定量測定はできないと思えるのに、どうやって『4分の1以下』になると計測できたのやら……。
 なぜ活性酸素を定量測定できないと考えるのか?
 スーパーオキシドとヒドロキシラジカルが、活性酸素の一つとしてこの番組でもちらと出てきたように、活性酸素というのは一種類ではない。ついでにどれも反応性が高く、安定して存在することはないからだ。
 という事で、βカロテン他のカルテノイドが、『活性酸素をくまなく探し出す』などという事はありえないのだな、これが。

 最後は野菜と果物4種を使って作る野菜ジュースの紹介。
 見た目不味そうだけど、材料にアレルギーのない人なら、飲んだところで毒にはならないだろう。

 テロメアと活性酸素の話をせず、頭と最後の部分だけつなげれば、比較的まともな番組になりそうだ。なぜ怪しい医学博士を呼んで怪しい学説を広げなくてはならないのだろうかね?

 さて最後に。
 この放送内容をまとめたサイトを見つけたので、リンクを貼っておく。公式HPよりも充実した内容なので、ひょっとしたら役に立つ……かも?
     ガックはスーパーフルーツ、天国の贈り物
posted by にわか旅人 at 14:09| Comment(0) | TrackBack(1) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月04日

腎臓とアンモニアの関係(第3話)

 またしても『ぴーかんバディ』から。2006年5月13日放送の第3話分。サブタイトルは『慢性疲労解消!! 』

 疲労の原因は、ずばり『アンモニアの蓄積』だそうだ。
 ……疲労の原因は色々あるはずだけどねぇ……例えば慢性肝炎なども疲労になるらしいけど……A型B型C型とある訳で、これだけでも3種類。
 もうこの時点で、内容がいい加減だと判明。
 ……健康バラエティ番組では、何事も原因は一つだけなので気楽なものだ。

 そして、『アンモニアが蓄積されると、腎臓が垂れ下がる』!!
 ……新学説?
 確か腎臓は、体内のアンモニアの回収と、余分な水分の透過(という表現で良いのかな?)し、アンモニア→尿素→尿酸の順でほぼ無害化させるのが役目だと思っていたが……。
 つまり、アンモニアが腎臓に蓄積されるという事は、腎臓に障害が起きていない限り、まず起こらないのでは?
 と言うか、腎臓の機能しない症状が疲労だと言うなら、番組で紹介したような変な体操なんかしてないで、早めに病院で検査受けるよう勧めるべきでないか?
 ……そういう事は言わないのが「健康バラエティ番組クオリティ」というやつか。

===引用開始===
「日本人(成人)の腎機能低下」=約2000万人
日本腎臓学会 発表データ

疲れの原因のひとつが、腎臓下垂。現代人の慢性疲労の最大の原因だった!
内蔵を支える筋肉の筋力が落ちると内蔵が落ちてくる。
杏林大学 保険学部講師 秋元 恵美 医学博士

===ここまで===

 『日本腎臓学会』なんていうのがあるの、初めて知った。肝臓の学会があるくらいだから、不思議はないか。
 ちなみに正式名称は『社団法人 日本腎臓学会
 『腎臓下垂』という単語は初耳なので、腎臓学会のサイト内で検索。
 ……該当する単語、なし。
 なんだ、番組ででっち上げた単語か? 「腎機能低下2,000万人」の発表データも見つからなかったし。
 仕方ないので、『腎臓 下垂』でグーグル検索。
 ヒットだけならかなりの数が出てきたが、『腎臓下垂』を説明しているのはちょっと見当たらない。
 その中から、いくつかめぼしい物をピックアップ。
   http://plaza.umin.ac.jp/~kidney/nyoro-no-kozo.html
   http://jinzoubiyou.com/yuusou.html
   http://word.e-medic.net/parts/18/
 『腎臓下垂』はなかったが、似た呼び名で『腎下垂症(じんかすいしょう)』『遊走腎(ゆうそうじん)』という単語が出てきた。その説明文を、『大阪府立急性期・総合医療センター・腎臓内科』のサイトから一部紹介する。

===引用開始===
腎臓は、立ち上がると約2〜3cm下がるのが普通です。やせた人などでは下がりやすく、骨盤の中まで下がる人もいます。このような場合には腎下垂(あるいは遊走腎とも呼ばれ、特に病気ではありません)と呼び、中には腰痛の原因となることがあります。
===ここまで===

 アンモニアの『ア』の字、疲労の『ひ』の字、筋肉の『き』の字もない。
 支える筋肉はあるのだろうけど、筋肉の衰えとは関係なく、立ち上がれば腎臓は多少下がるものらしい。
 ……さすが健康バラエティ番組、いい加減な事言い放題。
 ひょっとしたら杏林大学の医学博士が論文書いているのかもしれないけど、ここまでいい加減に作られていると、調べる気にもならん。
 ……信憑性を高めるつもりなら、せめて腎臓を支える筋肉の名称くらい、サイトに書いておいてほしかった。

 ……で、良くわからないのは。
 1. 疲労の原因はアンモニアの蓄積である。
 2. アンモニアが蓄積されると、腎臓が下がる。
 3. 腎臓が下がると、ろ過機能が低下する。
 「アンモニアが蓄積するから腎臓が下がる」と言っておきながら、なぜ
 4. 内臓を支える筋肉の筋力が衰えると、内臓が落ちてくる。
 5. 内臓の高さを保つために、筋肉を鍛えましょう。
 と、途中から話が筋肉に変わっているのだ? 支離滅裂じゃないか。

 健康バラエティ番組に論理展開を期待してはいけない。
 判っている、判ってはいるのだけど……。
 ……「視聴者等の健康保護のために必要な安全性を確保する上での注意事項を検討しました(おそらく関係者一同?)」との主張に、信憑性をまったく置けないぞ、こんな出来では。
posted by にわか旅人 at 00:37| Comment(1) | TrackBack(0) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月23日

小腸の絨毛とおから(第12話)

 『ぴーかんバディ』第12話、2006年7月15日放送の『超お手軽!おからで上手にヤセる』から。
 料理教室で終始しそうなサブタイトルだ。
 それはともかく。
 おからは豆腐や豆乳を作る際に出る搾りかすで、悪く言ってしまえば産業廃棄物。大部分は焼却されて、一部が飼料に使われているだけらしい。どこかの展示会で出展していた『大豆協会』だか『豆腐協会』だかの人が、おからの消費量の低迷を嘆いていたな。
 最近は目にしないが、元々は食卓におかずとして並んでいるぐらいなのだから、食べられないものではない。カロリー量も少ないので、ダイエットには良い食材だろう。
 という事で、真面目に大豆とおからの講義をするのかと思いきや……
 毎度毎度な内容だったようだ。

===引用開始===
「人間が太ったりやせたりするのは腸の構造が大きく関わっている。その決め手のひとつが、小腸の内壁にある『絨毛(じゅうもう)』の大きさ。
 絨毛が大きくなると表面積が広くなってより多くの栄養分を吸収する。その余分な栄養分が太る原因」
武庫川女子大学 生活環境学部 福田 満教授

===ここまで===

 太ったりやせたりするのは、『摂取したカロリー量vs.消費したカロリー量』の関係が大きいと思ったが……この番組のスタッフが住む宇宙では、この説は通用しないようだ。
 小腸の表面積が大きくなれば、より確実に摂取した栄養分を吸収できるようになるのは当然だな。本来生物は「どれだけ効率よく養分を蓄積できるか」を、個体と言うか種の維持のテーマとして進化してきた面がある。過剰摂取した養分を蓄積する能力も、進化の過程で構築されてきた機能の一つだ。
 だから、「余分な栄養分が太る原因だ」と判っているなら、余分な栄養を摂らなければいいだけの事だ。なぜここで、絨毛の長短による小腸の表面積の話が入るのか、意味がわからない。
 ……どうやら番組の宇宙では、「摂取する栄養分を調節する」より、「絨毛の長さを調節する」方がダイエットには簡単かつ効果的らしい。どうやって摂取するカロリーを減らし、消費するカロリーを増やすかに腐心する俺の住む宇宙とは、次元がかけ離れているな。

===引用開始===
「絨毛(じゅうもう)」とは?
体に必要な栄養を吸収する役割をする、小腸の内壁に生えている毛のようなもの。その数はおよそ1千万本。絨毛の大きさには個人差があります。
絨毛が長い人は、多くの栄養素を体に摂り入れている可能性があるので、同じ量を食べても絨毛が短い人と比べて太りやすいという説があるのです。
===ここまで===

 絨毛の長い短いよりも、消費カロリー量の個人差の大きさの方が、太りやすさの原因だと思うのだが……別宇宙の存在には通じないか。

===引用開始===
絨毛を小さくするのに有効なものは・・・?
「大きくなった絨毛を小さくしてくれる有効な成分は大豆サポニン」
武庫川女子大学 生活環境学部 福田 満教授
 
※あくまで一つの学説です
===ここまで===

 学説の一つとして、受け止めることにしよう。

===引用開始===
論文「肥満マウスにおける大豆サポニンの効果」
前熊本県立大教授の奥田 拓道医学博士(専攻 生化学)らの実験によるもの。
実験の概要は…
中公新書「和漢薬!)生化学が解く薬と健康!)」(中央公論社)に記載。
「大豆サポニンと食物繊維を一緒に摂った方が絨毛を小さくする効果が高まる。大豆サポニンと食物繊維を豊富に含むものは、おから」
武庫川女子大学 生活環境学部 福田 満教授

===ここまで===

 番組スタッフはきちんと文献の紹介すらできないらしい。タイトルくらい間違えずに書けよ……。
 『和漢薬―生化学が解く薬と健康』(奥田拓道、中央公論社、ISBN4121008596)
     http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4121008596.html
 さて、この本のどこが『論文』なのだろう。どこかの学会の要項集でなければ、定評のある科学誌でもない。この奥田拓道という人物の書いた1冊の書物というだけだ。内容の科学的信憑性は、読むまでもなくかなり低い。
 おまけに、出版は1987年11月と、約20年前の事だ。
 出典が20年前だからと軽視するつもりはないが、どう見ても内容を査読・検証する機能のある出版社ではないし、この間に追試の研究がなされた様子もない。学説の一つとしても、説の信憑性はかなり疑わしいとして良さそうだ。
 ……ところで福田満氏、20年近い前の本を持ち出してきて、知識は常に最新のものに更新されているのだろうな?

 そして最後に、「おから」の説明と料理5点の紹介。
 ……小腸の絨毛の長短で番組進めておきながら、ここに来て低カロリーダイエットの内容にすり替えか。

 余談だが、実は「おからクッキー」というものを、どこかの展示会に行った時に触発されてしまい、1ヶ月ほど前に自作してみた。しかし小麦粉の買い足しを忘れていたわ、砂糖を入れ忘れるわと、「おいしい」とはかなり離れた出来。
 番組の内容はともかく、レシピはまともそうなので、機会があれば再挑戦してみるか。でもバターと卵を使う辺り、コレステロール値は高くつきそうだ。

 ……素直に料理だけ案内すればまともそうなのに、どうして訳のわからない『学説』を持ち出してくるのかなぁ? 意図的に信頼性を失う番組作りをしているように思えるぞ。
 番組枠が中味に対して大きすぎるから、こういうおかしな番組になるのでは、とちょっと考えてしまう。
posted by にわか旅人 at 15:14| Comment(1) | TrackBack(0) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月15日

新説、酸欠と脚太りの関係!(第7話)

 2006年6月10日の『ぴーかんバディ』第7話、サブタイトルは『夏に間に合う!脚ヤセ法』

===引用開始===
新説:脚が太る原因は『酸欠』
医学論文『酸素と細胞の代謝』より
酸素不足で細胞の代謝が悪くなり脂肪が溜まる。

赤血球の働きは酸素を全身の細胞に送り、脂肪を燃焼してくれる。

赤血球が酸素を運べないと代謝が悪くなり脂肪が溜まる。

“太る”に繋がる!!
===ここまで===

 いきなり『新説』と自分で言い出したか。
 確かに『新説』である。まともな思考力を持つ人なら、「???」と首を傾げるだろう。
 まず、普通の生活をする限りにおいて、酸素不足で細胞の代謝が悪くなることはない。代謝が悪くなるくらい酸素不足を起こしているなら、のんびりテレビ(この場合はモニターか)を見ているどころではないと思うぞ。
 次に、脂肪が溜まるのに酸素は関係ない。……と言うか、酸素量が足りなければ、十分な酸素量を得る為に呼吸数は上がる。酸素不足が恒常的なら、脾臓はヘモグロビンを増産することになる。この2点からだけでも、代謝は上がると考えられる訳で、脂肪が溜まるどころか、逆に燃焼してくれるのではなかろうか。
 3つ目に、赤血球が酸素を運ぶのはいいとしても、それだけでは脂肪は燃焼してくれない。脂肪はまずグリコーゲンに戻されてから、クエン酸回路でATPになり、燃焼される……のでなかったかな?
 専門家ではないから、確証はない、念のため。
 それよりもまず、酸素不足が脚の太る原因なら、スポーツ選手らが高地トレーニングする理由は何だと思っているのだ? 高地トレーニングは慢性的な酸欠状態に置くことで、肺活量とヘモグロビンの増産にある。つまり、スタミナの増強だ。
 余談だが、名前は覚えていないがある陸上選手が、アメリカのコロラド州ボールダーで高地トレーニングをした、という話を聞いたことがある。そこは標高1,500m、気圧は大体0.97atmの場所だ。たかだか0.03atm程しか違わない環境だが、普通の人なら、50m走っただけでも息切れを起こす高さだ。当然、身体が慣れるまでは酸欠に近い生活となる。それでも普通、脚が脂肪太りすることはない。
 こちらの知識の範囲においては、通説を逆走する新説を持ち出してきているとしか思えない。その説を裏付けるデータを出さず、煽るだけの番組作りをしているなら、かなり悪質だな。
 ところでその医学論文『酸素と細胞の代謝』ってやつ、何と言う雑誌に掲載されているのだ? Googleで検索しても「番組で取り上げられていた」というものしかないぞ。

===引用開始===
『脚の酸欠度チェック』
屈伸をすると、膝の裏側の折れ曲がる線のすぐ上あたりのリンパ節を、軽く指で押す。痛みを感じる場合は“脚が酸欠状態”の可能性大。
酸欠脚・解消ポイント
「とにかく血液の流れを良くする」
===ここまで===

 『“脚が酸欠状態”の可能性大』なのではなくて、ただ単に運動不足でリンパ液が停滞しているだけでは?……と考えてとしまうのは素人考えか?
 とにかく、血流を良くするために運動するのは悪くない。ということで『美脚ストレッチ』の紹介。
 その後の『血液促進温冷浴』『血管拡張呼吸法』に意味があるのかどうかは不明。

 最後のキメは、いつもの如く食材の紹介。
 今回は北海道函館周辺でしか採れないという『ガゴメトロロ』。
===引用開始===
脚ヤセ成分である「ヨウ素」が特に豊富に含まれているので、余分な栄養素を吸収し排泄、血液がサラサラになり脚先まで酸素が送られるのです。
===ここまで===

 ……ヨウ素と脚やせに関係はないぞ。
 今回も出てきたフレーズ『血液サラサラ』。『サラサラ』と『ドロドロ』の粘度の範囲を、きちんと定義してから話せよ。
 『脚先まで酸素が送られ』なければ、細胞は死んでしまうので、壊死という状態になるわけなのだが……。この番組を見た人のうち、一体何%が手足の壊死が懸念される程不健康だったのやら。
 ……そこまで健康状態に不安があるなら、病院に行って検査してくるように。

 この番組を何話か検証してきたが、これはその中でも最高の「トンデモ」度だな。
posted by にわか旅人 at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月13日

腸の腫れ(第6話)

 『ぴーかんバディ』の第6話、2006年6月3日放送の『やせない下っ腹は腸の腫れだった!』から。

===引用開始===
『3日間、激しい運動をした』3人は体脂肪は激減するも下っ腹はあまり減らなかった。
しかし、
『3日間、あまり運動はせず3食ミラクル食品を食べた』1人だけは、体脂肪はあまり減らなかったものの下っ腹のサイズが激減!
===ここまで===
 『あるある』並にいい加減な試験から始めたようだ。
 結果ありきで行った試験ならかなり悪質だし、試験を担当した本人が無知だったのならそれも問題だ。
 もし仮に、万が一、比較試験をしたつもりなら、『運動してもミラクル食品を食べなかった群』と、『運動しなくてもミラクル食品を食べた群』と分けるものではない。両群に同量の運動をさせる(またはさせない)上で、ミラクル食品を食べる群と食べない群に分けるのが、本来の比較試験ではないか。
 3人と1人のグループ分けというのもおかしい。本当は3人ずつの群でやっていたのが、食品を食べた2人に放送できる結果が出なかったから割愛した、と見えなくもない。
 ……今はやりのデータ捏造か?
 結果の出た1人で、万人に通用しそうな表現をしているだけでも、無知を通り越して詐欺に近い悪意を感じるぞ。
 ……報道関係者は、これを『自己責任』と言って片付けるのだろうな。

===引用開始===
「下っ腹がポッコリ出ている原因の1つとして、腸の腫れが考えられます。どんなに脂肪を落としても、その腫れをとらないと、なかなか下っ腹はへこみません」
ドクターリュウズクリニック医師  大塚恵一医学博士

(中略)
「腸が腫れるのは、腸の老化が大きな原因です。その腫れによって下腹部がふくらむことがあります。」
モンペリア大学上席客員教授 クロード・ショーシャ 医学博士

===ここまで===
 腸が老化すると腸は腫れ、下っ腹が膨れる原因となる。
 そういうことだな。
 腸の腫れと下っ腹の膨れとの関連性の検証は、まず不可能だろう。番組の行った試験そのものがいい加減だし、おそらくは放送に合わせてデータを調節しているはず。そもそも、結果が出たとする検体数が1では、再現性の裏づけが取れないだろう。
 ところで、腸が腫れる現象で検索をかけたところ、『慢性腸炎』『潰瘍性大腸炎』『クーロン病』などの疾病が見つかった。
     http://daichou.com/ibd.htm
     http://web.sc.itc.keio.ac.jp/medicine/gastro/ibd/ibd-ctop.html
     http://www.byo-ki.net/ca/042.html
 番組の内容を真に受けるのなら、「下っ腹の膨らみ」は「腸の腫れ」に由来するのだから、下っ腹が気になる人は病院に行って検査してもらうのが本筋ではないのかな?

===引用開始===
更に、下っ腹が減らなかった3人のお腹をCTで覗いてみると・・・
3人とも、腸が腫れていた!
===ここまで===
 腸が腫れているなら、病気の可能性があるのだから、早めに病院で検査するよう勧めるべきだと思うのだが……。
 ……これでもし、3人のうち誰かが重篤な病気持ちで、何か起きたらどうするつもりなのだろう。「病院に行くほどでもない」などと勝手に判断したのなら、医師法違反の可能性もあるぞ。

===引用開始(青色は当方でつけさせてもらった)===
身の回りの物にカビなどの微生物が繁殖していると、それらの微生物が知らぬ間にカビなどの微生物と一緒に体内に入り込む場合があります。
腸まで到着するとその場で到着し、悪玉菌となる可能性があります」
ドクターリュウズクリニック医師 大塚恵一医学博士

===ここまで===
 「カビなどの微生物が繁殖すると、カビなどの微生物と一緒に」「腸まで到着すると、その場で到着し」……日本語の乏しい人なのか? 理解するのに何度か読み直さなくてはならなかった。
 ……ひょっとしたら、サイトを担当した人の問題かもしれないな。
 いい加減な説明文なので正しく解釈しているのか不明だが、「カビなどの微生物」というのは通常どこにでも存在しているものだ。呼吸していてもそれらは体内に入り込んでくるから、身体には免疫機能があり、それら異物から身を守っている。
 ついでに言えば、腸には100兆からの微生物がいるという話を聞いている。どうやって数えたのかは知らない。
 仮に免疫機能を潜り抜けて腸にたどり着いたとしても、だ。100兆からの菌が住んでいる中に、多少別の雑菌が加わったところで、そうそう腸内に影響が出るとは思えない。

===引用開始===
知らない間に、カビや細菌などの有害な物質が体内に侵入
→腸まで届くと悪玉菌が増え、腸は正常な働きができなくなる
→粘膜が過敏になり、今まで何の問題もなく消化吸収していた食べ物に対して、拒否反応を示し、アレルギーを起こしやすくなる。
→結果、腸が炎症を起こし、自分でも気付かないうちに腫れてしまいポッコリ下っ腹に!
===ここまで===
 「カビや細菌」が「有害な物質」か。上では『微生物』と言っているのに。物質と生物の区別すら付かないらしい、この番組のスタッフは。
 腸が正常な働きをできなくなれば、それは『病気』と言わないか? 病院に行って検査してもらうように。
 なぜかここに来て突然、腸の腫れは「アレルギー反応による炎症」だと言い出している。「腸の老化」でなかったのか?

 そして最後に、今回のキメ、ミラクル食品『すぐき漬』。
 すぐき漬に含まれる乳酸菌が、悪玉菌を退治し、アレルギーによる腫れも取り除くのだそうだ。
 ……食物アレルギーの特効薬、発見というところか。
 一度アレルギーになったら、一生の付き合いを覚悟しなくてはならないと言うのに、お気楽な放送だ。食物アレルギーで食べる物がなくて困っている人が見たら、怒るぞ?

 ……いい加減な構成なのは元からとは言え、やっぱりひどい番組だ。信じる人は皆無だろう、というのが救いか。
posted by にわか旅人 at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月09日

紫外線……毒素!?(第8話)

 『ぴーかんバディ』の2006年6月17日に放送された第8話『紫外線毒素で血がよどむ!』から。

 サブタイトルを見た瞬間、「何これ!?」と呆れ返ったのは言うまでもない。
 紫外線は光の波長であり、『毒素』と言うような『物質』でも『元素』でもない。
 ……何て言うか……『原子力エネルギー』と『風力エネルギー』はそれぞれ無関係な別のエネルギーだと信じる連中の戯言を連想してしまった。
 と思ったら、今回はSFかファンタジーを目したものらしい。
 サイトに書かれている説明はほとんどがトンデモトークで、製作者の頭の中がお花畑か別の宇宙にあるのが、しみじみと伝わってきた。
 ……と言うか、真面目に信じる人はさすがにいなかっただろう。

 ちなみに、『紫外線毒素』は『スーパーオキシド』だそうだ。番組でスーパーオキシドの説明をしたのかどうかは知らないけど、それがどういうものなのか知らないで「スーパーオキシドは危険」などと叫ぶ視聴者はいない……よな?

===引用開始===
紫外線によって、体の中で作られるスーパーオキシドは、体のエネルギー源として大切な「脂質」を、ベトベトで汚い脂に変えてしまい、それを血管に流しこんでしまうため血管のつまりを引き起こす可能性が。
===ここまで===
 『脂質』がエネルギー源? 間違いではないけど……脂質は過剰分を備蓄するためのものでないか? で、直接のエネルギー源は糖質。それとも、ATPと言えば正しいのかな? どの段階で『エネルギー源』としているのか不明だと、何とも言えんな。
 『スーパーオキシドはベトベトで汚い脂に変える』ねぇ……。脂質にも色々あるから、具体的にどの脂質なのか特定してくれないと、ベトベトもサラサラも関係ないと思う(そもそも反応式が書けない)。『ベトベト』と『サラサラ』は粘度で計れるものだから、その辺りの水準値も公表してもらわないと、そもそも話すら始まらない。
 ……そういう検証をさせない(できない)番組作りしているなら、悪意を持って視聴者の不安感を煽っていると思われても仕方ないな。
 『(前略)血管に流し込み、血管のつまりを引き起こす』……。高脂血症の原因はスーパーオキシドか。ならば脂質の高い食べ物を食べても、屋内に引き篭もっている人なら動脈硬化の心配はない理屈になる。

===引用開始===
紫外線によって、皮膚の本来あるべきバリア層が破壊されてなくなり、紫外線や細菌が、体の奥まで入る可能性が。
===ここまで===
 『皮膚のバリア層』って、何のことだろう?
 先日の『皮脂汗』を書いた後、自分なりに皮膚について少し調べてみたのだが……。
 皮膚は大きく分けて、外側から『角質層』『表皮』『真皮』に分けられるらしい。そして、皮膚の一部ではないのだけど、皮脂腺から出る皮脂は、一番外側の角質層を防御する役目があるそうだ。
 つまり『バリア層』とは、皮脂を含めたこの4つの層を指すのだ、と勝手に推測させてもらおう。
 そうなると、これらが『破壊されてなくなる』と言う事は……街中を歩く人は皆、解剖人形のような形相になっているか、それに近くないとおかしい訳で……これがいかに非現実であるかは、指摘する必要すらあるまい。
 ……しかも翌週の放送では、皮脂中のヒドロキシラジカルが肌老化の原因だと放送しているのだから……皮脂は皮膚を守るのに必要なのか不要なのか、きちんと責任持って説明してもらいものだ。
 前後の放送で矛盾する内容を平然と垂れ流している辺り、もう言葉もない。

===引用開始===
ファッションのUV対策は万全でも、目から紫外線が入ると、肌にシミが出来る。
目からの紫外線が、腸にまでシミを作り、黒い腸に。便秘、下痢、免疫低下の象徴。
大阪市立大学大学院医学研究科 井上正康教授
===ここまで===
 目に入った紫外線が、肌と腸にシミを作る!! 黒い腸は便秘・下痢・免疫低下の象徴!!!
 素晴らしい。言うことない。と言うか、どこを取り上げればいいのか、見当すらつかない。

===引用開始(青色は当方で付けさせてもらった)===
紫外線を排除する最強の食材をアフリカカラハリ砂漠で発見!
紫外線を解毒する最強の成分は、スイカの白い部分に含まれるシトルリンというアミノ酸。
(中略)
赤い部分を細かく切って、種ごとミキサーに入れ、液状にする
===ここまで===
 『紫外線を排除』? 紫外線は太陽光線の波長の一部分だと思っていたが、違うのか。「たかが」食材にそんな大それた効果があるとはね。食べれば紫外線が無効化されるとは。
 『紫外線を解毒』? 毒なら解毒すればよいという、乱暴な解釈。「どこかのゲームに出てくる『即効性解毒』魔法」を連想してしまった。
 ところで、『スイカの白い部分』に含まれる成分と言っておきながら、なぜ『スイカの赤い部分』を材料にするのだろう?

 ……今回の番組製造スタッフ、頭の中が別の宇宙にあるとしか思えないな、もう。
posted by にわか旅人 at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月01日

皮脂汗(第9話)

 白いんげんで存在を知ることになった健康バラエティ番組『ぴーかんバディ』、まだ放映しているのか……。
 番組そのものを見る気はさらさらないが、時々サイトのウォッチングはすることにしてみよう。
 という事で、放映日が近かったと言う理由で、2006年6月24日に放送された『毛穴スッキリ!美肌のカギは皮脂汗』を見てみる。
 サブタイトルにあるように、内容は『皮脂汗(ひしあせ)』について。ちなみに皮脂汗とは、「皮脂を含んだ汗」だそうだ。

 まず、登場している自称医学博士と名誉教授の名前を改めて見てみる。
 確か田澤賢次って、マイナスイオンの堀口昇と組んでいるトンデモさんだな。『マイナスイオンでよみがえる健康(堀口昇、現代書林、ISBN4-7745-0252-9)』でマイナスイオンの推奨文を書いている。
 まぁ、全ての言い分を疑うわけではないが、普通の3倍増しで検証しなくてはなるまい。
 五味常明(自称)医学博士は、知らないな。後で調べてみるか。
 ……という事で、しょっぱなから怪しさ3倍。

===引用開始===
「皮脂を含んだ汗には、一番の猛毒であり肌を老化させる原因となる“ヒドロキシラジカル”という活性酸素が含まれている」
「皮脂汗を屋外で5分〜10分間放っておくと、紫外線でヒドロキシラジカルが何倍にも増える」
富山医科薬科大学 田澤賢次 名誉教授
===ここまで===

 ヒドロキシラジカルが活性酸素の1つなのは正しい。
 けどその後は、「やっぱりトンデモさん」な発言だな。
 検索して目につくほとんどのサイトだと、『活性酸素』は通常状態で安定して存在する物質のように書いているが、実際は寿命がミクロ秒あるかないかの短い存在だ。そんなもの、皮脂汗で体外に排出される前に消えてなくなっているものじゃないか?
 仮にも薬学に携わった人間なら、ヒドロキシラジカル程度で『一番の猛毒』という表現は使わないだろう。こんなものより毒性の強い物質なら、枚挙にいとまないはず。
 それに毒物とは違うが、紫外線そのものの方が、紫外線の作り出す(という主張の)ヒドロキシラジカルより、直接肌に与える害は大きいと思えるのだけど。
 と思っていたら……『紫外線でヒドロキシラジカルが何倍にも増える』って……皮脂汗が原因でなくても、メラニン(黒ずみ?)が増える原因にはなるでしょ? それを活性酸素だけのせいにするかぁ?
 ……紫外線でヒドロキシラジカルが増えるかどうかは知らない。先にも述べたように、活性酸素の寿命は非常に短いので、対時間の定量測定ができるのかも知らない。
 ……こういう事をきちんと説明せず、不安を煽る発言ばかりするから、「トンデモさん」と俺は評価するわけだ。

 一人が怪しい人物だから、もう一人の方も心配になってきた。
 という事で、『五味クリニック』で検索。
 ……トップで出てきた。
 そしてその中にある『岩盤浴情報』をちょいと読んで行ったら……脱力。
 この人も「トンデモさん」だった。『マイナスイオン』『ゲルマニウム』『水クラスター』etc.とトンデモキーワードが目白押し。
 番組の質(と言ってもサイトの内容だけど)からも、予測しておくべきだったな。
 ……汗の成分や機序については知識がないので、検証できないのが残念だ。

 皮脂汗を出させる方法として、「中温反復浴」なるものを勧めているが……。
 ……この方法試しても、肌が綺麗にはなりはしないだろう。
posted by にわか旅人 at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月28日

ユーカリティー(第4話)

 職場から徒歩10分もかからない場所に、大きめなハーブティーショップがある。定番ブレンドティーの一つが結構お気に入りで、1年に1回冬場に購入している。
 ……年に1回の購入が『お気に入り』になるのかどうかはともかく。
 久しぶりにその店を覗いてみた。
 「今はこれが売れています!」的にディスプレイされているハーブティー数種の中に、気を引く1品があった。
 ユーカリの葉
 ユーカリティーと言えば、先日TBSの『ぴーかんバディ!』で紹介された素材らしい。番組の内容自体は知らないけど、HPでは紹介されている。
 番組によると、だ。

===引用===
■水銀と老化の関係
肌が老ける:水銀がうるおい成分ヒアルロン酸を作る酵素(GFAT)を阻害する
脳が老ける:水銀が脳の神経細胞を壊す→アルツハイマーになるという説もある
カラダが老ける:水銀が代謝酵素を阻害し脂肪の燃焼を妨げるという
→水銀が多い人ほど体脂肪が多いというデータがある
===ここまで===
 老化の原因は水銀にあるらしい。
 はて? 老化の原因は未だに研究段階だと聞いていたけど、解明されたのか。それならもっと大々的に報道されてしかるべきなんだが……。
 しかしこの後の理論展開が凄まじい。

===引用(番組内で紹介している参照元には()をふり、行詰めしている)===
■水銀を排出するには?
「体内の水銀の90%は便から排出」(論文・アメリカ小児科アカデミー:水銀の暴露と毒性)
「便秘の人は、水銀が排出されにくい。
また便秘の人は、腸に悪玉菌が多く、これが水銀をより毒性の強い極悪水銀に変える。
→体内に吸収されやすくなる」
(杏林大:柳沢厚生教授)
===ここまで===
 ……で?
 水銀の毒素を高める菌って何よ? 毒性が高まるのは確認しているのだから、「腸内細菌は種類が多いため特定できません」は無しよ。
 それと、『極悪水銀』って何よ? 有機?無機? それくらい教えろよ。
 そして便秘解消には……

===引用===
■便秘解消に効くのは・・・
便秘を改善する新成分「ゲンクワニン配糖体」
今年3月、岐阜薬科大学が「ゲンクワニン配糖体」という成分が、腸の蠕動運動を活発化させ、自然な便通を促すことを突き止めた
===ここまで===
 ほうほう。どこに論文発表したのかな? 論文くらい発表しているよね?
 ところで、「ゲンクワニン配糖体」はどのくらいの量で、腸の蠕動運動を活性化するのかな? 摂りすぎたら下痢起こしそうだから、それくらいデータ出せよ。
 さて、日本で入手可能な「ゲンクワニン配糖体」を含む食材は……

===引用===
■ユーカリティー
ユーカリの葉が、「ゲンクワニン配糖体」を含む。(ドイツの薬学論文で発表)
ユーカリティーは、ハーブ専門店やデパートで入手可能(価格は、100グラム2000円程度)
ユーカリ茶を飲む際には、必ず用法、容量を守って飲んでください。
※効果には個人差があります。
===ここまで===
 最後にユーカリティーの登場。
 どこの『薬学論文』やら……。ドイツ限定にしても、1誌や2誌ではないだろうに……。『Nature』には出していないか、出してもRejectされた可能性濃厚だなぁ。
 で、ユーカリの葉には平均どの位の「ゲンクワニン配糖体」が含まれているって?
 ユーカリは医薬品ではないから、『用法・容量』はないってばさ。薬事法と食品衛生法、読んだ?
 容量と言っているから、量が大事なのはわかっているよな。
 腸の蠕動運動の活性に必要な「ゲンクワニン配糖体」の量と、ユーカリ茶に含まれる「ゲンクワニン配糖体」の量がわからなくては、報道しても参考にもならんぞ。

 つまり総括すると、だ。
 「水銀の排出は主に便で行われる」→「便秘だと水銀が排出されない」→「便秘の予防(解消?)にはゲンクワニン配糖体」→「ゲンクワニン配糖体はユーカリの葉に含まれている」→「だからユーカリ茶を飲もう」
 ……凄いと言うか無理やりと言うか、とんでもない理論のすり替え……。

 ……ま、所詮は『健康バラエティ』番組。
 まともな内容のはず、あるはずがないか。
 おまけに、白いんげんで問題になってまだ1ヶ月にもなっていない。それでも内容を信じるのがいるとすれば、思考停止した『信者』くらいだろうな。

 ちなみに、ハーブティーショップの店員に「売れているの?」と訊いたら、「……そこそこ売れていますよ」とのこと。
 ニュアンスからすると、予想していた半分も売れていないようだ。
posted by にわか旅人 at 10:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

白いんげんで健康被害?!(第2話)

 前回のブログで、TBSがやってくれた健康被害について触れたので、ちょっと出しておく。
 この番組は見ていないので存在すら知らなかったが、あちこちのニュースサイトをだらだら眺めていて知った次第。

 きっかけになったのは毎日新聞のサイトだと思うのだけど、この時点(2006年5月12日現在)で既に埋もれてしまい。見つけるのが大変になってしまった。なので、とりあえずここ、Yahooニュースのサイトから↓
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060508-00000120-kyodo-ent
===引用開始===
番組のダイエット法に苦情 TBSが注意喚起
 TBSは、6日放送の健康情報番組「ぴーかんバディ!」で紹介した白インゲン豆を使ったダイエット法に、視聴者から激しい嘔吐(おうと)や下痢などを訴える苦情が30数件あったと8日、発表した。
 TBSは原因を調査する一方、「このダイエット法を控えるか、医師などの意見を求めたうえで慎重に対応してほしい」と注意を呼び掛けている。
 同局によると、紹介したのは、白インゲン豆を約3分間いった後に粉末化し、ご飯にまぶして食べる方法。番組内で「豆は生で食べるとおなかをこわす恐れがある」「豆アレルギーの方は食べないでください」などとテロップやコメントで注意を呼び掛けていた。
 ダイエット法は専門家の指導を受けたもので、番組スタッフら10数人も試食したが問題はなかったという。
(共同通信) - 5月8日17時16分更新
===引用終わり===

 『健康情報番組』と書いているけど、『健康バラエティ番組』の間違いでないか?
 少なくともこの手の番組が『健康的』であるとは、百歩譲っても言えないと思うのだけど。

 で、これが検索して出てきた別の記事。↓
   http://www.sanin-chuo.co.jp/newspack/modules/news/article.php?storyid=309028016
===引用開始===
TBS系列に苦情650件 ダイエット法で嘔吐、下痢
 TBS系の健康情報番組で紹介した白インゲン豆ダイエット法を試した視聴者が嘔吐や下痢などを訴えた問題で、TBSは9日、同局や系列局に電話やメールで寄せられた苦情が同日午後3時までに延べ650件に上ったと発表した。
 大半が同様の症状を訴えるもので、入院するなどした人はいないという。
 TBSは、ダイエット法が症状を引き起こした可能性が高いことを認め「深くおわびします」とのコメントを出した。
 同局が複数の専門家に見解を求めたところ、生の豆に含まれるレクチンなどの成分が加熱不十分のため残り、胃や腸の粘膜の炎症を起こした可能性が高いことが分かったという。
(共同通信社)('06/05/09)
===引用終わり===

 苦情の数650件か。
食品会社が相手なら、TBSも含めてマスコミ関係がこぞって何週間にも渡ってストーカーして、営業停止どころか廃業するまで叩き続ける『大大大』事件だな。

 ところで、当のTBSはどうしているかと言うと。↓
   http://www.tbs.co.jp/p-kan-body/owabi.html
===引用開始===
番組で紹介した「白いんげん豆ダイエット法」に関するお知らせ
5月6日(土)の「ぴーかんバディ」内で紹介した『白いんげん豆ダイエット法』について、多数の方が“嘔吐”や“下痢”の症状を訴えている事態に至り、深くお詫びを申し上げます。TBSでは専門家と協議し、今回の事態の原因を調査いたしましたので、以下ご報告させていただきます。
<原因について>
複数の専門家に、今回の症状を訴えた方々の情報を集約し見解を求めたところ、現時点では、生豆に含まれるレクチンなどの成分が、加熱不十分のために残り、これが胃や腸の粘膜の炎症を引き起こし、嘔吐や下痢の症状に至った可能性が高いことが分かりました。
なお、炭水化物の吸収を抑制するとご紹介したファセオラミンは、白いんげん豆に含まれるものですが、今回の“嘔吐”や“下痢”といった症状はファセオラミンが引き起こしたものではないと考えております。
<対応について>
上記の原因から、今後、同様の症状を訴える方が発生する可能性が高いことから、番組で紹介した調理方法による白いんげん豆を使ったダイエット法は、お控えいただきますようお願いたします。
TBSでは上記について、情報番組等で注意を呼びかけたほか、ホームページにも掲載し広く周知徹底に努めて参ります。

この件に関するお問合せはこちらまで。
フリーダイヤル:0120-666-836
電話:03-5571-3306
メール:p-can@best.tbs.co.jp
===引用終わり===

 ……これだけ?
 番組の廃止は? スタッフと制作会社への責任追及は? TBSの役員の処分は?
 一切なし? まじかよ……。

 引用文は改行や太字の修正は入れたが、内容には一切手を入れていない。
 この手のソースは埋もれ消えてしまうから、全文引用しないとリンク切れ起こしてしまうからなぁ。

posted by にわか旅人 at 01:50| Comment(2) | TrackBack(0) | ぴーかんバディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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