2007年9月に計画倒産した株式会社ウインズインターナショナルの幹部が立ち上げた企業、株式会社オール・インとスターライン株式会社の2社を、ネット限定ながら立ち上げ頃から観察を続けている。
どちらも体裁はマルチ商法(連鎖販売)を取り繕ってはいるが、実質は投資詐欺というのが俺なりの見立てだ。
●株式会社オール・イン http://www.allin.jp/index.html所在地:札幌市北区北10条西1丁目10-1 浦野ビル6F
代表取締役:森克彦
代表取締役専務:小原寛也
資本金:1000万 (……単位は円か?)
オールイン社は『Victoryrun FX』という投資ソフト(2007年9月までは競馬の予想ソフトだったもの)をマルチ商法で販売している。
ただし投資自体は会員が銀行口座を開設して行う……ようだ(2008年4月現在)。
http://www.allin.jp/account.html 現在は『Aプラン』と称したものしかHPでは掲載していないが、以前紹介されていた『Bプラン』では、海外にある『G.T. IPoint Ltd』という電子マネー企業に口座を開設し、そこを通じてモルガン社が資産運用を行うと説明していた。
もっとも、過去ログでも軽く触れているように、JPモルガンはG.T. Ipoint社並びにオールイン社との間に取引は存在しないと公表し、オールイン社の説明は虚偽であったことが暴露されている。
http://www.jpmorgan.co.jp/important.html ……オールイン社のHPで、以下の文が掲載されるようになったのは、この頃からだ。
===全文掲載===
JPモルガン社に関する問題について株式会社オール・イン(以下弊社)とJPモルガン社が取引関係にある、という誤報が流れておりますが、弊社とJPモルガン社は一切関係がありません。このような、根拠のない誤報はJPモルガン社に多大な迷惑をかけることとなるうえ、弊社の社会的信用を著しく損ねる行為となります。
会員様の近辺でこのような誤報や噂、非公式の書面等を流している方を発見した際は、弊社までお知らせください。事実関係を調査後、概要書面に則り処分いたします。
以上
2008/01/24 株式会社 オール・イン 代表取締役CEO 森 克彦
===ここまで===
ただしこの文言は、2008年4月26日現在、オールイン社のHPからは削除されている。
……自分のところのHPで、モルガン社で運用していると書いていたくせに。
下のリンク先は、その当時の資料を誰かが公開したのかな?
https://victoryrun-fx.up.seesaa.net/image/allinpppdf.pdf(リンク切れ)


そして現在は、中国民生銀行に銀行口座を開設するよう話を持ちかけている。
http://www.allin.jp/news.html===引用開始===
2008/04/22
オール・インは中国民生銀行の口座を開設することが、皆様方にとって有益であると
考えております。
そして今後、様々なところから、他の海外口座開設のお話が来ると思われますが、
オール・インに歩調を合わせていただくことにより、皆様方にとって一番有利な方向に
進んで行くと確信しております。
ぜひこの機会に中国民生銀行の口座開設をご検討いただければ幸いです。
===ここまで===
「有益である」と考える根拠は?
人に投資を勧めるのであれば、その根拠の一つも提示するべきだろ?
「なぜ」オールイン社と歩調を合わせて、銀行口座を開設しなくてはならんのだ?
オールイン社は表向き、投資ソフトと自称する代物をマルチ商法で販売(レンタル?)する企業なので、会員から投資目的の出資金を集めることは違法行為だ。
……「銀行を紹介しているだけ」で、「資金を集めてはいない」と逃げることはできるだろうけど、そうすると特定の海外銀行に口座を開設するよう奨励する行為と矛盾する。
投資を詐称する企業だから、計画倒産時の資金を中国に集めておこうという腹積もりなのかもしれない。アメリカだと資金を流しても、金額が大きいとFBIに口座を差し押さえられてしまう可能性もあるからな。
ちなみに、ここでは『株式会社オール・イン』としているが、HPの会社概要ページでは『株式会社オールイン』となっている。
……どっちが正式名称なのか書けないのか。
さて。
電子マネーのG.T.IPoint社についてだが、この組織自体海外の企業と称するには、余りにも胡散臭すぎる。
……と言うか、完全に投資詐欺用の架空口座だろ、これ。
●G.T. IPoint Ltd. http://www.gt-ipoint.com/index.html企業名:G.T. IPOINT LTD
所在地:Stasinou,36 LAZAROS HOUSE, 1st floor,Flat/Office 104 Strovolos, P.C.2003, Nicosia, Cyprus
……代表者と規模については、掲載がないので不明。
オールインとG.T. IPointのいかがわしさは、既にこちらの掲示板でも暴露されている。
http://bit.ly/1qK2P8k 一部重複するところもあるが、存在すら怪しい企業だとする根拠は1つや2つではきかない。
Whoisで『gt-ipoint.com』を検索したら、サーバーは日本にあると判明。
http://whois.domaintools.com/gt-ipoint.com ……振込銀行が三菱東京UFJ銀行渋谷支店という1点だけで、この企業が海外にあると考えるのは噴飯物。
http://allin.jp/Bplan_mousikomi.pdf 取り引きは通常、自社のメインバンクを指定するものだ。海外の企業なら海外の銀行になる。
……指定銀行が国内の都市銀、しかも1行だけなんて、始めからG.T. IPointに実体はないと明かしているようなものだ。
この企業の電子マネーが使えるのは、2008年4月16日現在、たったの1箇所だけ。
http://www.sazabi-msn04.com/ 屋号名は『サザビ』。受付けはメールだけ、購入に使えるのはi-pointのみ。住所と連絡先は不明。
で、俺が一番怪しく感じたのが、ポイントを現金に換金できるという説明。
http://www.gt-ipoint.com/h_expipoint_j.html 円だろうがドルだろうがユーロだろうが取り扱えるという話だが、換金の際のTTSはどうするのさ?
……それと、このような両替を行うには銀行業の許可が必要だと思うのだけど、違ったかな? 取り引きを国内の三菱東京UFJで行っているのだから、「海外の銀行だから日本の法律には縛られない」という言い訳は通じない。
英文の説明内容も稚拙すぎる。中学生並だ。少なくともビジネスレベルで書く文章ではない。
http://www.gt-ipoint.com/h_useipoint_e.html===引用開始===
To buy I-Point, you have to let us know the contents to our company by E-mail or exclusive FAX paper after you deposit the money to our designated bank account.
If there is no mistake on the confirmation of the deposited amount and notified amount after our company receive and confirm it, the points will be added up to the customer's account within 3 business days.
You can charge up the point up to 3 days from the payment day.
Please contact us immediately if the points didn't add up after 3 business days from the payment.
===ここまで===
説明の文章は企業企業によって違うから深くは追求しないけど……普通はもっと簡潔な文章にするものだろ? If構文は避けるとか、人称名詞で始まる文章は使わないのが原則でないかい?
……”don’t”のような短縮形も使わない事も含めて、どこかで教わった記憶がある。
文法や単語の使い方にもツッコめる箇所があるのだけれど、それには触れずにおく。
で、こちらが同じ文章の日本語。
http://www.gt-ipoint.com/h_useipoint_j.html===引用開始===
i-pointの購入は、弊社指定口座へ入金後、その旨を弊社までメールしていただくか、専用FAX用紙にて通知をしていただきます。
弊社受信確認後、入金されている額と、通知された額を確認し、間違いがなければ、お客様のポイント口座へ3営業日以内に追加します。
※ご入金日から最長3日間でポイントがチャージアップできます。
※入金をして3営業日を過ぎてもポイントが追加されていない場合、早急に弊社までご連絡下さい。
===ここまで===
……日本語を無理矢理英文化したのが丸判り。
G.T.Ipointの胡散臭さを指摘するのは、この程度で良いか。
●スターライン株式会社 http://www.stline.jp/index/本社所在地:大阪府大阪市中央区島之内1丁目17-12-3F
代表取締役社長:政井 禎久
資本金:2,000万円
こちらも『資産運用』の名目で、FXソフトを紹介していた。販売するのか無償提供なのかは不明。
……マルチ商法だから、買わせるのだろうなぁ。
と思いきや。
いつの間にか『資産運用』のページが更新され、FXソフトの案内がなくなっていた。
存在すら不確かなソフトの名前など判るはずもないが、会員から投資金を集め、スターライン社で運用するという、それこそオールイン社と同じ説明をしていたのだが……勿論、金融商品取引法あたりに抵触する違法行為。
資産運用の詳細は、『ひまわりGP』が説明してくれていた。
http://pr-hokkaido.com/index4f.html ここで紹介している資産運用は3種類。
1. 不動産ファンド:
海外の土地に投資する事業……で良いのかな? 海外で銀行口座を設立し、そこに投資資金を投入・後はスターライン社が自動的に運用してくれる、という意味なのかどうかは不明。
ともかく、実際に運用されるのかどうか、そこに本当に土地があるのか、運用先の企業(ないしスターラインの海外法人)が存在するのか、確認のしようがない。
……この間、エビの養殖をすると言っていながら、現地にはまともな事業所すら存在していなかったという、見せ掛けはマルチ商法・実質は投資詐欺のグループがあったな。
2. クラスターファンド:
天然水晶石の置物のレンタル事業だそうな。1口3万円から。
この置物を関西地域の店舗に置き、そのレンタル料金をリターンに回すという話だ。こんな物を置くのは、一体何という企業の店舗?
……ファンドではなくて、石を購入させるのがメインの事業だろ、これ。しかも「現物は(名目上は)貸し出ししているので手元になく、あるのは証書だけ」というネズミ講と見た。
「ロケーションビジネス」の次の呼び名か。
……ところで、携帯充電器を設置できた会員がいるとして、現在も配当しているのかな?
3. FX資産運用:
本来の資産運用という名目で、設立当初から謳っていた投資詐欺。
===引用開始===
第1ステップではFX取扱会社の会社説明、口座開設のご案内、リスク等の説明、初心者向けFXセミナーとなっております。
その後口座開設をされた方へは直接担当企業様よりご連絡が入ります。
===ここまで===
取扱い企業の名称を上げることすらできないとはね。
……中国民生銀行か?
===引用開始===
【投資ビジネスに関する注意】 ※1. 今回の投資ビジネスは弊社の企業ジョイントによるビジネス提案となっており、
スターライン社が運営するものではございません。
※2. 投資に関する様々な金融商品は皆様の元本を保障するものでもございません。
必ず自己責任・自己判断でご検討下さい。
※3. 本投資は積極的に高収益の追求を目指しますが、政治・経済・社会情勢等の事情により、投資元本が全く解除されない可能性もある事を十分ご理解下さい
===ここまで===
はて。
確かこの前までは、
「高配当間違いなしの『完全お任せFXファンド』です!」と声高らかに謳っていたのに……いつの間にか「スターライン社は運営しない」「ジョイント企業のビジネス提案です」に変わっているぞ。
……この文言に釣られて購入した会員が、万が一にもいたら、どう責任を取るつもりなのかね? お得意の「自己責任」?
FXが自己責任なのは合意。
でも「高配当間違いなし」と言ったのだから、損失を出したら責任を取れよな。
ところで。
資産運用ではないけれど、商品数3万点のネットモールはいつ開始するのだ? 予定では4月だろ?
●要するに オールイン社とスターライン社の代表の前歴が、(計画)倒産した同じ企業の幹部だったからという理由で、一緒くたにするつもりはないし、したくもないのだが……。
・性能すら不明瞭なFX運用ソフトを販売し、
・運用先が不明な銀行に口座を作らせ、
・一時期は「運用する」と謳っていながら、「ソフトを販売するだけ」と前言を撤回、
・「運用する」には、法律で求められる金融商品取引業の登録すらしていなかった。
と、FX関係だけでこれだけ似たような真似をされると、「所詮は同じ穴のムジナ、詐欺師はどこへ行っても詐欺師」という経験値を積むしかなくなるではないか。
……マルチ商法ではなくて、無限連鎖講でもなくて、投資詐欺、な。