2007年10月12日

こんな病院には行きたくない

 『健康産業流通新聞』に、「代替医療の現場から」というコーナーがある。
 以前、このコーナーで紹介された人に突っ込みを入れた事がある。
     http://tsure-zatsu.seesaa.net/article/35126700.html

 2007年9月28日版で、連載72回目として、千葉県習志野市で『アウェアクリニック津田沼』を経営する豊田茂芳(とよだ・しげよし)医師のインタビュー記事が掲載された。
 なかなかに頭の痛くなる……というか中身が別宇宙に存在する……代替医療を複数採用している医師なので、紹介しておく。

 以下、青字部分は記事からの引用だ。漢数字は英数字に、機種依存文字は文字化けしない文字に置き換えてある。

 まず、記事にある豊田医師のプロフィールから。
豊田茂芳(とよだ・しげよし)
1990年琉球大学医学部卒。東京慈恵会医科大学麻酔科助手、米国アルバート・アインシュタイン医科大学麻酔科留学、富士市立中央病院麻酔科医員などを経て1999年より津田沼中央病院麻酔科医員。2003年にアウェアクリニック津田沼開院。医学博士、日本麻酔学会指導医、日本ペインクリニック学会専門医、米国麻酔学会会員、日本ホメオパシー医学会認定医、アントロポゾフィー医学のための医師会会員など。

 このプロフィールを読む限りでは、20世紀の終わりまではまっとうな医療に携わっていたようだ。
 ……どこで代替医療とかホメオパシーに躓いたのやら。

 アウェアクリニック津田沼で採用している代替医療は、インタビュー記事で何種類か紹介されている。

●中医学
 これについての説明はなかったが、大学時代に運動をやっていて、それで『気功』に興味を持ったとか何とか……。

 中医学(=東洋医学?)と言っている時点で、医者としてどうかと思ってしまうのは……まぁ俺の偏見だ。

 葛根湯には年に2〜3袋世話になっているので、漢方薬は今のところ否定しないでおく。
 ……自己診断で効いたと思った事はないけどな。

 ただしツボだとか気功だとか鍼灸だとかを持ち出すような医者には、即効「ヤブ」の評価をつける事にしている。
 ……まずは査読のある研究データがあるかどうか、勉強してから言え。漢方薬についてもな。

●ホメオパシー
 ホメオパシーは日本語で“類似療法”と訳されます。花粉症に対して極微量の花粉を注射して治す減感作療法というのがありますが、それに近い考え方といえばわかりやすいかもしれません。いわば毒をもって毒を制するもので、その毒にあたるのが「レメディ」と呼ばれる薬です。これを身体に影響のないレベルにまで何百倍にも希釈してから投与するので副作用の心配はありません。

 ……えっと……これで金を取るのか?
 「身体に影響のないレベル」と、自分からホメオパシーに効果はないと言っているのに……何て奴だ。

●パッチフラワーレメディ
 パッチフラワーレメディは、心の平安を取り戻したり、否定的な感情に対処したりするために、野生の花や草木から作られた液体状のエッセンスを用います。水に4滴入れたものを1日4回以上飲みます。

 これがどういうものか判らなかったので、google検索してみた。
 『バッチフラワー協会』というものが出てきた。
     http://www.bachflowerassoc.com/index.html

 『パッチ』ではなく『バッチ』だそうだ。

 Wikipediaでの『バッチフラワー』の説明。
     http://bit.ly/1qCzRqM

 ……宗教だ。

 そして追加で頭の痛くなる論文を発見した。
 ……清泉女子大学の廣部千恵子(ひろべ・ちえこ)なる人物の論文だ。
     http://ci.nii.ac.jp/naid/110004814127/
===ここから===
Dr. Edward Bach Remedy is widely used in the world. However, the Remedy is not so used effectively as he did in his lifetime. Using Bi-Digital O-Ring Test (BDORT), the human nature hidden beneath the subconsciousness can be easily identified. As for "New Bach Flower Body Maps" reported recently, mosaics are mapped on the body. The verification for mosaics was also made. Mosaics determined by BDORT were quite different from those reported in the book which were determined by changes of aura.

(にわか旅人訳)
Dr. エドワード・バッチ・レメディは世界中で広く使われている。しかしながら、レメディは彼が存命時の頃ほど効果的に使用されていない。Bi-Digital O-Ring Test(BDORT、バイデジタルOリングテスト)を用いることで、ヒトの潜在意識に隠れた本質は容易に解析できる。最近になり発表された『新バッチフラワー・ボディ・マップ』によると、モザイクが人体に描かれている。モザイクによる検証も同様に行われている。BDORTにより作成されたモザイクは、オーラの変化を元にした一連の書籍の報告と異なっていた。
===ここまで===

 ……Oリングテストにオーラかよ……。

 キリスト教関係の大学で教える科学の内容は、俺が学生の頃学んできた科学とかなり異なると聞いたことならある。
 しかし、ここまでとは予想外。「宗教だ」との最初の感想は的を射ていたけどな。

●前世療法
 軽い催眠状態に誘導して、その人の潜在意識に働きかけて前世の記憶を呼び起こします。前世でどんなことを感じていたか、あるいは前世の人生の重要な場面や死の直面を体験したりして、その人生がどんな課題を持っていたのかなどを探ります。最後に前世の人生体験を総括し、それが今の人生にどういう影響を与えているかに気づいてもらいます。

 ……どこからどう突っ込めばいいのやら……。
 このようなものを診療に用いる時点で、医師として終わっていると感じるのだが……。

●インナーチャイルドセラピー
 インナーチャイルドとは「内なる子ども」という意味で、その人の心の中に存在する傷ついた子ども、あるいは幼少時のその人自身を指します。軽い催眠状態にして、子どもの頃の体験を再現し、その頃の気持ちを理解します。それを元にしながら、大人になった自分と一つになるように導いていきます。

 前世療法よりはマシに聞こえる。……が、それだけ。
 どこをどう突っ込めばいいのか判らないのは同様。

●アントロポゾフィー(シュタイナー)医学
 アントロポゾフィーとは「人智」という意味です。自然のプロセスに則った考え方をしていて、宇宙観、身体観を見えない領域にまで広げています。(中略)人体を4層に分ける考え方があります。一番下のある層が「物質的肉体」、その上に身体の各部をつなぎ合わせている「エーテル体」、さらに共感と反感、感受性を持つ「アストラル体」、そして「最上層」が個我です。

 ――最上層が「個我」です――のタイプミスだと思うのだが……その辺りはともかくとして。
 ……どの辺りか「自然のプロセスに則った考え方」なのやら……。まぁこの人の場合、頭の中身は別の宇宙にあるから、そこの宇宙では理に適っているのかもしれない。

 『アントロポゾフィー』で検索したら、wikipediaが出てきた。
     http://bit.ly/1jsJxdA

 ……哲学? 宗教?
 どの辺りに『医』を付けられる学問なのか、説明してもらいたい。

 治療では、その人に最も適したレメディを用いるほか、音楽療法や絵画療法などの芸術療法、運動治療の一種であるホイリュトミー療法などを行います。レメディは、ホメオパシーで使う薬に近いものです。

 『ホイリュトミー療法』は2007年10月12日時点では、google検索では1つもヒットがない。
 ……いったいどういう療法なのだ??

 これらの他にも、高周波発生装置でヒーリング音楽を流し、アルファ波を出させるとか……もう何と言うか……本 当 に 医 者 か ?
     http://licenseif.mhlw.go.jp/search/search.do

 はい、医者ですよ……と。
 ……頭痛ぇ……。

アウェアクリニック津田沼HP
     http://aware-clinic.kansya.org/
posted by にわか旅人 at 23:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 健康増進? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
旅人様。

こんにちわ。

以前もHP、健康情報の参考にさせていただきました。

教育関係の学部だったので、卒論に、「シュタイナー教育」をとおもった時期もありましたが、文献内容があまりにも抽象的?で難しく(笑)アストラル体あたりであえなく挫折しました。
(今は、一般の幼児教育にかかわっていますが、そのため「シュタイナー幼稚園」には、いまだ興味がありますね。見学したいです)

そのときの本文には、「オイリュトミー」とあったので「オイリュトミー療法」か、「オイリュトミー運動」で調べられたら、何か出でいるかも?しれません。。
もともとは、ドイツのシュタイナー学校の授業でおこなわれている、からだ全体を使った、踊りのような、体操のような・・重要な科目らしいです。  実際見たことは、ないのですが。

ホメオパシーもシュタイナー思想からでていると、ありました。
(友人が、たまたま日本のホメオパシーのスクールにかよっていました)
天然のものを、希釈するそうですが・・私には、難解な内容でした。

バッチは、その友人に進められ本で少しだけ勉強しました。
レメデイの分類法など、けっこう楽しかったのですが・・実際私が使ってみたところの効果は、???でした。

何かの参考になるかどうかは、わかりませんが。
Posted by こんにちわ at 2007年10月14日 15:29
>こんにちわさん
コメントありがとうございます。

「オイリュトミー」でしたか、「ホイリュトミー」ではなく。
早速検索したところ、色々と出てきました。
ダンス? 体操??
ざっと見ただけですが、私にも理解できませんでした。
リハビリテーションの一種を期待していたのですが、そのようなものではなさそうですね。

情報ありがとうございました。
Posted by にわか旅人 at 2007年10月14日 22:07
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