先日ふとした機会から、とある機械の説明を受けた。
その機械の名前は『HADO Astrea(波動アストレア)』
http://www.hado.com/shopping/new/0705/hadoastrea.htm
言うまでも無く、『波動』の文字が付いている時点で、怪しさ胡散臭さ全開な代物だ。
もらったカタログによると、輸入販売元は『株式会社アストレア』らしいが、これは『株式会社アイ・エイチ・エム(以下IHM)』の関連会社(子会社?)だ。
さて。
IHMの代表は、江本勝という。
水に「ありがとう」と綺麗な言葉をかけると綺麗な結晶に、「ばかやろう」などの汚い言葉をかけると汚い結晶になると、世迷言をほざいている御仁だ。
『水からの伝言』『水は答えを知っている』などの迷著を出している人物で、江本勝の名前は知らなくても、タイトルだけで「ああ、あのいかがわしくて怪しい人ね」と知り合いが納得した人物だ。
……ISBNやアフィを貼る気にすらなれないので、興味あるなら検索でもして探してもらいたい。
『波動』『江本勝』と出た時点で、『波動アストレア』のいかがわしさを表すには十分なのだろうが、せっかく話を聞いたので、内容を公開しなくては先方に失礼だろう。
青字が受けた説明の内容だが、メモと記憶が頼りなので、全てを網羅しているわけではない。
個人を特定されることはないだろうが、念のためどこで聞いたのかは伏せておく。
『HADO Astra』とは、エネルギー測定とエネルギー改善のための機械です。
医療機器ではありませんが、これからこの機械の研究が進めば、将来有効な医療機器へとなる可能性があります。
まずはそのように主張するデータを、言い出した奴から提出しろ。話はそれからだ。
これは一種のホメオパシーの機械で、ヨーロッパでは500台が既に販売され、使用されている実績があります。
ヨーロッパでもこのようなあけすけな似非科学に引っかかる人はいるだろう。
それよりもまず、「販売実績」がどのような意味を持つのか、具体的に説明しろ。
この機械の元となった研究データは旧ソ連の研究施設のもので、兵士やスパイの洗脳などにも使われました。
これが旧ソ連の崩壊した理由の一つなのか。
いかがわしい似非科学に国を上げてうつつを抜かしていると、国が傾くという証言ということで。
……ここ最近の日本も胡散臭い似非科学・似非医療がまん延しつつあるからな。人事では済まされないかも。
エネルギー測定
PCに名前と年齢を入力します。
個人のデータ取りのためというより、占いに使うのかと思ってしまった。
付属のヘッドホンを耳に着けると、それを通じて機械(この場合、PC)がエネルギーを測定します。
見た目20年位前の耳全体を覆うタイプのヘッドホン……。
ヘッドホンというのは『出力』するのが目的で、『入力』のためではなかったと思うが……。どういう経路でデータを採取しているのさ。
何よりまず先に、その『エネルギー』の単位を説明しろ。
測定されたエネルギー状態は1〜6段階の色で示され、エネルギー状態の低いほど、ストレスが少なく良い状態である事を示しています。
ここでディスプレイに現れるのは、人の各種臓器の画像や全体像やら何やら。実際の被験者のスキャン画像が出てくるわけではない。
例えば、移植などで腎臓とか片方なくした人の場合、どう取り繕うのか教えて欲しかったな。
この機械は、身体の220箇所のエネルギー状態を測定します。測定箇所には、各種内臓、血管、神経、眼球、脳、果ては染色体まで検査することができます。
エネルギー状態の表示として、あちこちに色の着いた点(ドット)が出てくるのは、まあ良しとしよう。
21対の染色体の画像が出て、その上を点があちこち飛び回っているのを見た時には、笑うのをこらえるのに苦労した。
どうやって兆単位もある細胞の染色体を、たかが1つの画像上で表現しているというのか。
エネルギー改善
『HADO Astrea』では測定したエネルギーを、良い状態のエネルギーに改善する機能がいくつかあります。
エネルギーは『高い』『低い』で表現するもので、『良い』『悪い』ではない。
……と言うか、いつになったらその『エネルギー』とやらの説明をするのだ?
1. 機械でエネルギーを出力し、ヘッドホンを通じて入力します。
2. Oリングテストでも知られていますが、相性の良い言葉(例えば「ありがとう」)などをキーボードで入力し、そのエネルギーを注入します。
なぜかこの時のキーワードで「ありがとう」をやけに強調していた。
だけど内心俺は「くたばれ水伝、くたばれ水伝……」と念仏を唱えていたのは内緒だ。
3. 付属の容器に、普段使用しているサプリメントなどを入れ、それを電磁波で計測します。それにより、そのサプリメントが本当に必要なのかどうかがわかります。
……電磁波……って……。
この手の『波動』商売では、電磁波は親の仇ぐらいに憎い敵でなかったか?
4. 最後に情報転写。『HADO Astrea』には数種(数百種だったと思うが、覚えていない)の波動がデータベース化されており、容器に水を入れることで、ホメオパシーのレメディ、いわゆる『波動水』を作ることが出来ます。
これは想定内。
で、笑えるのがデータベース。
普通の計測機器では測定できない物質(例えばリンゴ)の微弱なエネルギー(波動)が、このデータベースには蓄えられているのだとか。
……測定できないものを、どうやって測定し、それをデータベース化した、ってのかねぇ?
さてさて。
2007年9月10日〜9月12日までの3日間、東京国際展示場で『Diet & Beauty Fair 2007』が開催された。
怪しい企業がそこかしこに跳梁跋扈する展示会なのだけど、この機器とそっくりなものを見かけてしまった。
KDD株式会社 医療事業部
http://www.kdd1.com/clinick.html
に「これって『波動アストレア』と同じ?」
プ「違います。アストレアさんより新しいし、機能も追加されています」
に「どういう機能?」
プ「(自慢そうに)エネルギーの注入による回復の機能があります」
に「それって、アストレアにもありますね」
(と言いつつ、アストレアの説明を受けた時のノートを見せる)
プ「(アストレアと同じに見られたのが矜持に触れたのか、ちょっと強気に)付属のコップに試料を入れると、それを測定して……」
に「ああ、マッチングテストですか。それもありますね」
(と、その旨の記載箇所を指差し)
プ「……」
……言葉がなくなったのか落ち込んだのか、哀愁を漂わせ始めてしまったプレゼンター氏。
に「あ。でも御社の装置、測定箇所が250もあるのですね。アストレアは220ですよ」
(やはりメモを見せて)
プ「(いきなり元気復活)そうでしょ〜。うちのこれはアストレアさんより最新ですから、性能は上なんですよ」
に「画像も綺麗ですものね」
プ「なんなら、体験されていきますか?」
……上機嫌に胸を張るプレゼンター氏。
楽しい人だ。
体験は辞退させてもらった。
2007年09月17日
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最近は色んな占いがあって 楽しいデスね(´・ω・`)<波動占い。
全く予備知識のないままに、鍼灸師の知人の紹介で。
眉間に照射とヘッドフォンを介し、超低周波を流して、
体の悪いところを見つけるということで、興味半分と、
症状の改善が少しでもあればという心の弱みに
付込まれました。
あれは、直接、脳を直撃するので、気持ちの弱い人だと
マインドコントロールされると思います。
ロシアの軍事兵器の転用とかで、オウムのヘッドギアを
思い出しました。
脳が痺れたような感じになり、熱くなります。
電子レンジの中にいるみたいです。
なかなか手口が巧妙で、施術者は機械の購入に380万も
出したそうです。
医師会の医者が医師法と薬事法をどうかいくぐるかの
講習までしているのは、日本医師会はどうなってるのか
心配になりました。
http://altecjapan.co.jp/data/pdf/069.pdf
医者でもない素人にこんなものを使わせて、問題ですよね。
そういう私は電磁波過敏症になっちゃったみたいです。
これって業務上過失傷害?