2007年05月09日

中国産ジエチレングリコール(1)

 日本のメディア(新聞・テレビ等)では取り上げそうにないので、とりあえず拾ってみた。

 パナマでは昨年、シロップの風邪薬を服用した子供が続々死亡した事件があった。
 その原因が、風邪薬に使われていた原料がグリセリンではなく、ジエチレングリコールだった、とまでは判明していたが、どこかに流れてきたものかは判明していなかったようだ。
 今回、New York Timesの記者が調査したところ、ジエチレングリコールのメーカーが、中国の医薬品製造業許可証を持っていない工場だったという事だ。

   Walt Bogdanich, and Jake Hooker “From China to Panama, a Trail of Poisoned Medicine.” New York Times, May 6, 2007
     http://nyti.ms/1qH0SJH
     http://nyti.ms/1qH0wmn
     http://nyti.ms/1jACQGl
     http://nyti.ms/1jACUWC
     http://nyti.ms/1jACXBZ
     http://nyti.ms/1qH14sr
     http://nyti.ms/1jAD40i

 この記事については、『朝鮮日報』が簡単な紹介をしている。
   チョン・ビングン『中国産毒性物質、風邪薬として売られていた』朝鮮日報、2007年5月7日
     http://www.chosunonline.com/article/20070507000034

 が、かなり大雑把な内容なので、俺なりにちょい原文を読んでみた。
 ……真面目な話、ひどい話だ。

 全部印刷するとA4で20枚を越える分量なので、とりあえず最初の記事だけ訳してみた。
 翻訳ツールは使っていないので、精度と日本語については余り追求しないように。

===ここから(Page 1 of 7)===
 まず、肝臓が機能しなくなる。次いで、自律神経系がおかしくなる。麻痺が全身に広がり、時には補助がなくては動けない。最終的には、ほとんどが死に至る。

 死者のほとんどは子供で、何ら疑いを持たずにいた親の手による毒殺だ。

 シロップ状の毒薬、ジエチレングリコールは、近代社会からは切り離すことのできない溶媒で、一部の不凍液の主要材料だ。

 その反面、これは毒物でもある。これによる死者は、何も事故によるものと限らない。

 この毒物は長年に渡り、咳止め、解熱剤、注射用の薬品など、ありとあらゆる種類の医薬品に注入されてきた。それも、一般的には医薬品、食品、歯磨き粉等々に使用する、より安全だが高価な甘味のある溶媒(主にグリセリン)を、偽物と交換して利益を得ようとする何者かの手によって、だ。

 毒シロップはこの20年間で、世界で8件の大きな中毒事件の原因となっている。この件を調査する人たちは、数千人が死亡していると予想している。多くの場合、毒物の正確な出所は確認されていない。しかし記録と聞き込みによれば、過去4件中3件については、この毒物はニセ医薬品の主流源、中国からのようだ。

 パナマは一番最近、犠牲となった国だ。昨年、政府はそれと知らずにジエチレングリコールを26万本の風邪薬に混入させてしまい、悲惨な結果を迎えることとなった。この毒物による死者の家族からの報告は365件を数え、今のところ100件で確認が取られている。
雨季に入り遺体の腐敗がこれ以上進行する前に、調査員達は犠牲者の確認を急いでいる。

 パナマでの死亡事件は、99.5%純粋グリセリンと称し、輸出していた中国の企業に直結した。

 46バレルの毒シロップが、世界を半周する毒のパイプラインを通過して届いたのだ。集配記録と政府関係者のインタビューにより、New York Timesはパナマのコロン港から、スペインはバルセロナの商社を通過し、北京、そして始まりの地の長江三角州の近隣の、地元の者が化学工業団地(Chemical Country)と呼ぶ地へと辿り着いた。

 偽グリセリンは、3つの大陸にある3つの商社を経由していながら、どの企業においてもシロップがラベル通りの商品か確認を取っていなかった。その傍ら、商品の品質を示す試験成績証明書は繰り返し偽造され、製造者名及び仕入先名は削除されていた。結果として、誰が、どこで製造したのか知る由もなく、シロップを購入していたのだ。この情報があれば商社は、タイムズ紙の記者が見つけたように、製造元が医薬品原料製造許可を取っていないと知る事ができただろう。

 昨年のパナマとそれ以前に中国で起きた2件の中毒事件の例から、世界に冠たる低価格製品の供給元として急成長している中、中国の安全基準がおざなりにされているのが伺える。またこれは、国から国へ渡る商取引の看視が行き渡らず、偽医薬品の蔓延を許しているのかの証左でもある。

 先週アメリカのFDAは、国内の医薬品製造会社と供給元に対し、ジエチレングリコールに警戒するよう呼びかけた。この警告では特に中国を名指しはせず、本国のグリセリンが汚染されていると信じる理由もないとしている。それでもなおFDAは、グリセリンの取引にはジエチレングリコールのテストをする事、そしていかにしてグリセリンが汚染されるかを調べるよう促している。

 中国は既にアメリカの機関から、ペットフード及び飼料に、工業用化学物質のメラミンの混入した小麦グルテンを輸出していたと指摘されている。FDAでは、国内でのペットの死因が中国産小麦グルテンにあると突き止めてからは、その商品の輸入禁止措置を行っている。

 パナマと中国を以外では、毒シロップはハイチ、バングラディッシュ、アルゼンチン、ナイジェリア、そしてインドでは2度、大量中毒事件を引き起こしている。

 バングラディッシュでは、1992年に7銘柄の解熱剤からこの毒物を検出しているが、それとて数え切れない数の子供が死亡してからの事だ。マサチューセッツ州の実験室にて、発展途上国で小児科の医師を営むDr. Michael L. Benninが、スーツケースに入れて持ち出した汚染シロップのサンプルを分析することで、ようやく汚染が確認されたのだ。Dr. Benninは1995年、バングラディッシュ疫病の論文をBritish Medical Journal (BMJ)に書いており、その中で「この分量での処方で販売されれば、死者の数は数千数万に上るに違いない」と述べている。
===ここまで===

 どうも日本語の表現がおかしいな。やはり技量不足は否めない。この分だと、途中で挫折するかもしれない……。

 と、ここまでやったところで、予想外にも朝日新聞が報道しているのを見つけた。
   朝日新聞『中国製医薬品とペットフードから毒性物質 365人死亡』2007年5月9日
http://www.asahi.com/international/update/0509/TKY200705090303.html
===引用開始===
江蘇省にある化学薬品会社がグリセリンに安価なジエチレングリコールを混ぜて製造していたという。
===ここまで===

 ……ほぅほぅ。タイムズ紙ではBeijingとあったけれど、『江蘇省』の事か。

 ……って、待て。
 「ジエチレングリコールを混ぜて製造していた」とは、タイムズ紙のどこを読んでそうなった?!
 俺の読んだ限りでは、「混ぜて使っていた」との記載はなかったぞ。
 ……う〜む。これは最後までやらないと駄目なのかぁ???
posted by にわか旅人 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康増進? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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